だしと発酵、暮らしとデザイン

丁寧で本物の日本の次世代の食生活を提案する、ライフスタイルWEBマガジン

だしについて

だしを美味しく引き出す適正温度とは

投稿日:

 

美味しい出汁を引くには、適正温度があります。

ただ、人によって言うこともまちまちで、何が正解なのか、分からなくなることがあります。

ぼくが信頼する書籍や料理人からの発言を引用すると、

下記が一番うまみが引き出せる適正温度のようです。

 

【昆布】

60度で60分

 

【鰹節(うす削り)】

85度で2分

 

【煮干し】

80度で20分

 

しかし、あえて雑味を出したいときやパンチを出したいときはその限りではありません。

 

以前、日本橋の八木長本店で、鰹節の厚削りを購入したときに、どれくらいの温度と時間で煮出せばいいのか質問したら

「あなたが、出汁が出た、と思うまで煮出してください!」

と言われました。そのときはなんて雑な回答だと思いましたが、

実際にさまざまな料理に使ってみると、たしかに目的によってだしの取り方は変わるし、出し方は変えていいものだと思いました。

結局、自分がいちばん気に入った出し方が唯一の正解であって、

インターネットにかかれていることを鵜呑みにしてただ真似するだけではいけないんだなと思います。

もちろん、料理の目的にあった出汁の取り方というのはあります。

そこは、先人たちの知恵をそのまま流用すれば問題ありません。

 

まあ、こんなわけで、多くの人にとって出汁を引くっていうのはハードルの高いものになっているんだろうと思います。

 

-だしについて

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

【ジュワうま注意】出汁MAXいなり寿司

みなさん、いなり寿司好きですか? スーパーやコンビニで買うようなものですと、なんだか甘ったるいだけで、そんなに美味しくないですよね。かといって、お寿司屋さんに行ったらせっかくなら美味しいお魚のお寿司食 …

かつお節を巡るエトセトラ 1 〜発酵の観点から

実は発酵食品!? はい、そうなんです。 正しくは、発酵の過程を踏んだかつお節が存在します。 かつお節は、大きく分けると、種類が二つありまして、一つは「荒節」、もう一つは「枯節」です。 その違いは、カビ …

弓削多醤油でポン酢を仕込む会、参加者募集中!

イベントのお知らせです。 10月12日(土)10時30分より 埼玉県にある醤油屋さんの弓削多醤油さんの蔵の併設のレストランスペースにおきまして、「だしと発酵、暮らしとデザイン」主催によるポン酢を仕込む …

【イベントのお知らせ】出汁 × 発酵 × 僧侶 in 鎌倉

  ワークショップのお知らせです 2019年7月7日に鎌倉のクレインポートにて開催のワークショップイベント「乾しいたけの底力」。 当ブログを主催する私山根も主催者の一人です。今回はこちらのイベント内容 …

だしを濾す方法は何が良いか。

だしこしの際に使う布はどんなものがいいのかというお話。3話目。実は以前はキッチンペーパーやさらし布などをいろいろと比べて検証していましたが、あれから月日は流れ、私もますます磨きがかかり、情報をアップデ …

だしと発酵、暮らしに関するヒントをデザインの視点を交えてお届けします。

2025年12月
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031