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【だしとりレポート】一夜だし膳

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さて、以前「作り手物語」でご紹介した「阿波の国一夜だし膳」を使って実際にだしを引いて、お料理にしてその味わいを見てみるレポートです。今回は、河口さんからおすすめレシピをいただき、2品作りました。

さあ、どんな美味しさが待っているでしょうか。レポートを始めます。

 

だしを引く

一夜だし膳は、煮干しと昆布が素材そのまま1回分ごとに小分けされたパックです。

一般的にだしパックというと、細かく砕かれて中に何が入っているのかよく分からないようなものがほとんどですが、素材そのものがちゃんと見えるというのはありそうでないですね。全部見えていますから、粗悪な素材も使えませんので作り手としてはかなり大変なことだと思われます。

これを容器に入れて、麦茶を作るのと同じ要領で一晩水出しします。

 

翌朝、だしが取れていました。

今回は2品作るので、多めの水に2パック入れて出しました。

出来ただしを一口味わってみますと、

「さっぱりとしてスーッと染み込む上品なおだし」といった感じでとてもいいバランスで出来上がっていました。上品です。

 

じゃがいものポタージュ

1品目はジャガイモのポタージュを作ります。

え?いりこだしでポタージュ?? どんなふうに出来上がるんでしょうか。

<材料> 2人前

じゃがいも 2個

玉ねぎ 1/2個

油 大さじ1

一夜だし膳の水だし出汁 300ml

牛乳または豆乳 300ml

塩胡椒 少々

パセリ 少々

 

まずは刻んだ玉ねぎをしんなりするまで油で炒めます。

細切りにしたジャガイモを加えてさらに炒めます。

ジャガイモがしんなりしたら、一夜だし膳を加えて煮込みます。

煮干しだしでジャガイモを煮たのは初めてです。

豆乳を加えます。

煮立ったら。ハンドブレンダーでペースト状にしていきます。(裏ごししても良いです)

塩胡椒で味を整えて

トロリと良い感じ

お皿に入れて、パセリとオリーブオイルを流して、完成です!

 

どれどれ。いただきます。

 

 

優しい〜〜〜〜〜味!!美味しい!

まさか煮干しが使われているとは思えないほどの美味しさと優しさがありました。普段ポタージュを作る時は、なんとなく顆粒のコンソメを使ってしまっていましたが、そんなものを使わなくても全然成り立っていました。人工的なパンチは一切なく、スーーーっと体に染み込む感じ。ジャガイモそのものの素材の味わいも滋味深く感じられる美味しいスープになりました。これはいい。

 

キノコの中華風スープ

2品目、中華風スープ。

わくわくします。煮干し出汁、いままで味噌汁やうどんだしくらいにしか使ったことがなかったです。中華にもなるのか。どんなだろう。

<材料> 2人前

キノコ(えのき、しめじ、舞茸など) 100g

玉ねぎ 1/2個

春雨 20〜30g

ごま油 小さじ2

一夜だし膳 450ml

酒 大さじ1

ナンプラー 小さじ2(今回は日本の魚醤にしました)

お好みでラー油や黒酢、柚子胡椒など

 

まずは玉ねぎをごま油でしんなりするまで炒めます。

キノコ類を入れて炒めます

ジュージュー。火が通ってくるとしんなりしてきます。

一夜だし膳を投入。

春雨を入れて中火にして10分ほど煮込みます。

グツグツ、コトコト。良い香り。

魚醤と黒胡椒で味を整えます。

完成です!

シンプルな具材であっという間に出来上がりました! 普段中華スープを作る時は、なんとなく具沢山にしなくてはいけないような気がして、大根や人参、キクラゲ、長ネギなどいろいろ入れてしまっていましたが、こんなにシンプルでも全然出来上がるんですね。

では、いただきます。

ハフハフ。ズズールー。

おお!美味しい! そして、優しい。

なんと言いますか、毎日食べられる美味しさというのでしょうか。

顆粒だしだと、一口目はガツンと美味しくても、なんとなく最後まで飲み干せないような感じがあるのですが、これは最後の一滴まで飲み干せます。表現が正しいかわかりませんが、お茶を飲んでいるような感じというのでしょうか。物足りなさは全くなく、むしろキノコの素材の味わいを楽しみながら、魚醤とごま油の味わいで、ちょっと異国情緒なスープになっていました。

 

まとめ

2品を作ってみて、どちらも「あれ?煮干し使っているんだっけ?」と思うような主張しすぎないおだしでありながら、料理の具材の味わいを引き立たせる影の立役者として通奏低音のように存在していました。

一夜だし膳は、ときどき食べる強いパンチの俗っぽい料理ではなく、毎日毎日食べ続けられる体に負担の少ない、それでいて物足りなさのまったくない素晴らしいおだしでした。塩も最低限で大丈夫でした。多分すごい減塩になっていると思います。

家族は、ポタージュを食事の最初にあっという間に飲み干し、中華スープは食事の合間にいつの間にか飲み干して完食していました。

普段、鰹節を削ってだしを引くのは、自分にとっては特別な日のご馳走ですが、この一夜だし膳は、平日の忙しいときにこそ使える、天然だしなのではないかと思いました。濾す作業も要らず、とても便利。ありそうでなかった商品。目からウロコのだし取りとなりました。

 

みなさまにも、ぜひ、毎日の平穏な日々に取り入れていただきたいと思います。

ちなみに、だしガラも丸のまんまの煮干しと昆布なので、パックから取り出して別の料理の具材としても利用可能。1回で2度美味しいのも良いですね。

ご購入はこちら https://peraichi.com/landing_pages/view/ichiyadashizen

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