だしと発酵、暮らしとデザイン

丁寧で本物の日本の次世代の食生活を提案する、ライフスタイルWEBマガジン

だしについて 発酵を考える

出汁を引こう! 〜発酵焼きあご

投稿日:

最近マイブームの素材を発酵させてからの出汁とり。

今日は、焼きあごを塩麹でつけ込んでやってみます。

【材料】

焼きあご:中3本

塩麹:大さじ1.5

昆布:10グラム

水:1.2リットル

【準備】

焼きあごは、塩麹とあえて、冷蔵庫で3〜4日寝かせます。

出汁を取る前夜から昆布を水につけて準備をします。

出汁を取るときに鍋の中に麹につけたあごを入れます。

(通常は焼きあごも前夜から水につけておくのですが、麹につけておくと身が柔らかくなって、旨味も外に出やすくなっているので大丈夫です)

出汁とり開始

ゆっくりとあたためていき、沸騰前に昆布をとりだします。

沸騰したら、極弱火にして、5分ほど煮出します。

火を止めて、しばらく落ち着かせたら、漉します。

麹がキッチンペーパーの目に入り込んでしまうのか、なかなか落ちて行きません。

さらしでやったほうがよかったかも

黄金色の出汁がとれました。

【お味見】

煮干しと違って、焼いてあるので、焼いた香ばしさがまず最初に来ます。

そして、そのあとにあご独特の洗練された旨味と、麹の甘みがまろやかにやって来ます。

昆布もベースを支えて味に深みを出してくれています。

ああ、これは美味しい。発酵煮干しよりもさらにワンランク上の出汁な感じがします。

焼きあごは最近は東京でもよく見かけるようになりましたが、

なかなかこの姿のままで売っているところは、築地などに行かないと手に入らないので

ちょっとハードル高いです。でも、ハードルが高いからこそ、晴れの日などに使えると「お!」と思ってもらえるかもしれません。

焼き干しは、冷凍庫に保存しておけば、煮干し以上に長持ちしますので、一度買っておけば、いざというときに良いかも!

オススメです。

ちなみに、出汁がらもちゃんと食べます。

あごは、筋肉質なので、身が堅いですが、麹のお陰で、すこし柔らかくなっています。

このままお酒のおつまみにもなりそう。

-だしについて, 発酵を考える

執筆者:

関連記事

かつお節厚削りは、煮出した後に放っておくべきか問題

だしに魅せられてどこまでも突き進む。 本日は、かつお節の厚削りを煮出して出汁を取るときに、どのタイミングで厚削りを取り出すべきかという、大変由々しき問題を検証してみたいと思います。 おそらく日本に数万 …

出汁を引こう! 〜発酵煮干し

今日は、いつもの煮干し出汁にちょっとアレンジしてみます。 題して、「発酵煮干し出汁」です。 ついに、だしと発酵が一つにマリアージュしました! 【材料】 ・煮干し 30〜40gくらい ・塩麹 大さじ1. …

いざ!築地のかつお節屋さんに疑問をぶつけてみた

写真:だしソムリエ2級講座のときの写真(自分で撮影) はい!今日の記事は、かつお節の姿節(※)について築地に行って来たときのことを書きます。 (※姿節:削る前の状態の節。姿そのままだから姿節といいます …

自家製めんつゆは2倍濃縮がオススメ!

さあ、だんだんと夏らしい日々がやってきました。そうなると恋しくなるのがめんつゆ!いよいよめんつゆの季節がやってきました!バンザーイ!! ということで、今年もせっせとめんつゆを仕込みまして、 毎年のよう …

あの味を家でも再現したいなぁ その3

えー、本日の再現料理は、宮崎の郷土料理、「冷や汁」です。 以前、麻布十番に「まとや」という宮崎料理専門店がありまして、味と雰囲気が気に入ってよく行っていました。いまは、その店舗はなくなってしまったので …

だしと発酵、暮らしに関するヒントをデザインの視点を交えてお届けします。

2025年7月
« 1月    
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031