だしと発酵、暮らしとデザイン

丁寧で本物の日本の次世代の食生活を提案する、ライフスタイルWEBマガジン

だしについて

白だしでざるうどん

投稿日:

最近、白だしっていうものをスーパーで良く見かけます。

醤油っぽい濃さがなく、出汁が効いてる感じでちょっと野暮ったくない感じが良いのかな?

白だしっていう定義はあんまりない気がするのですが、淡口醤油や白醤油とみりんをお好みの出汁で解いたら、白だしは出来あがるのかなと思っています。

 

ということで、今日は白だしを作ってみます。

えーと、今日はこんな感じで準備しました。

・サバ削り節

・カツオ荒削り節

・本枯れ節(追いカツオ用)

・真昆布

時間があれば、椎茸も入れたかったのですが、思い立った時にはすでに遅かったので、こんな感じ。

今日は、ざるうどんのめんつゆにするので、出汁が結構「効いた」感じが良いと思いましたので、昆布も節もちょっと多めにしました。

まずは三時間ほど水に漬けておいた昆布出汁に、さば節を合わせて、弱火でコトコト5分ほど煮込んでいきます。

ここでまず旨みのベースを作ります。

ある程度煮込んだところで、カツオの荒削り節を加えて2分煮込みます。

カツオの荒削りを入れると、カツオのパンチと旨みが加わります。

火を止めてから、本枯れ節を削って、追いカツオします。削っている間にちょうど鍋の温度も80度くらいになっています。

これをするとしないとでは、香りが全然違います。魚くさくない上品な出汁に変わります。

2分ほど落ち着かせたら、完了。

さあ、濾します。

重力に任せて、出汁が落ち切るまで、気長待ちます。

この感じ、ドリップコーヒーを入れている感覚と似ています。

ちょっと濃い目の出汁が引けました。

さて、今回は白だしなので、白しょうゆと塩を入れて味を見ながらベースを作ります。

みりんを加えて、甘みを足します。砂糖は使いませんでした。

(めんつゆは、出汁:醤油:みりんを4:1:1という比率だったと思いますが、今日は味を見ながら、フィーリングでした。)

最後に淡口醤油で醤油の香りをつけました。

甘さを控えめにした白だしが出来上がりました。

いただきます。

 

手作りの白だしは、市販のものとは、全く香りの風味が違いました。

やっぱり、作りたては美味しいよね。

ま、休日だから、こんなことできるんですけどね。毎日は無理無理。

でも、外食するのと変わらないコストというか、むしろ安くて健康的だと思いますので、

時間あるときは、やっぱりこういう感じがいいです。

 

 

-だしについて

執筆者:

関連記事

【だしとりレポート】サメ節 1

以前作り手物語で取材させていただいた田向商店のサメ節。 実際にだしをとって、どんな味わいなのかをレポートします。 さあ、未知の節、サメ節のお味はいかがだったでしょうか   だしを引く 今回は、嬉しいこ …

めんつゆを仕込む会 8/15 〜オンライン〜

「だしと発酵、暮らしとデザイン」では、一般社団法人だしソムリエ協会とのコラボイベントを開催いたします。 コロナが再び猛威を奮い始めた昨今、外出もままならなくなったこの夏に、少しでも自宅で楽しく過ごせる …

ぬか漬けDays 〜乾しいたけ

いまひそかに、乾しいたけが熱い。(というのはまったく個人的な理由ではありますが) いずれにしても、いままで乾しいたけをぬか漬けにしたことは、意外にもありませんでした。 昆布を入れると美味しくなるとか、 …

枕崎、鰹節をめぐる旅 〜フォトギャラリー〜

今回ご縁をいただき、鰹節作りの現場を見学させていただく機会に恵まれました。ここは鰹節の一大産地、鹿児島県枕崎市。本州の一番南の端っこです。 今回の旅を通して、あまりにもたくさん感じたことがあり過ぎ、全 …

あの味を家でも再現したいなぁ その2

  今日の再現チャレンジは、「長崎の居酒屋で味わった味噌汁」です。   数年前に、仕事で長崎に伺ったことがあるのですが、もろもろ仕事が終わった最後の夜に市内に戻ってからクライアント …

だしと発酵、暮らしに関するヒントをデザインの視点を交えてお届けします。

2025年12月
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031