だしと発酵、暮らしとデザイン

丁寧で本物の日本の次世代の食生活を提案する、ライフスタイルWEBマガジン

だしについて

【コラム】だしのある暮らし。

投稿日:

 

だしのある暮らし。

 

なんとなく良い響き。ちょっとロハスな雰囲気なのかな? 丁寧な感じもしますね。

自分には関係ないですか? そうかな?

日頃せわしなく仕事や育児などで頑張っている現役世代にこそ、そんなだしのある暮らしはオススメ。だって、きっと一番疲れていて、癒されるべき人たちですから。

日頃の頑張りからほっと一息する美味しい時間。それがだしタイム。ティータイムやコーヒーブレイクとあまり変わらないんじゃないかな。

しかも、特別な器具もいらない。コツも基本さえ覚えてしまえば、そんなに難しくない。ちょっとお鍋にお水を張って、昆布をひとかけ入れまして、しばらく置いておく間に食材を切ったり別の作業をしたり。その後弱火でゆっくり温めて、鍋肌に気泡がつくころに、昆布はお箸で引き揚げて、火を強火にしたら、沸騰手前で鰹節をささっと投入。火を止めたらちょいとガマン。3分くらい?台所の鰹節のいい香りが家中に伝わる頃、ザルに濾して出来上がり。

さらし布やキッチンペーパーで濾せば綺麗なお出汁になりますし、日常のお料理なら、ざるで濾すだけでも全然良い。多少鰹節が残っていたって気にしない。食べたってむしろ栄養だもの。そんな気張らず適当に。

残った出汁ガラの昆布や鰹節は細かく刻んでフライパンで炒ってみりんと醤油で味付けすれば、簡単で無添加でおいしいふりかけも出来上がる。1度で2度おいしいし、一品増える。栄養も満点。

おだしがちゃんと効いたお料理は、塩分も少なくて大丈夫。いつもよりもちょっと薄めでも、満足度はけっこう変わらない。だから減塩にもつながる。

鰹節の香りは食事の満足感も高めて、食べ過ぎ防止にも繋がるし、疲労回復効果も。昆布の水溶性食物繊維は、食後の血糖値の上昇を穏やかにしてくれるし、腸のお掃除もしてくれる。トクホのサプリを飲むのときっと変わらない。というかむしろ天然素材だからこちらの方がずっと安心。

なんか、良いことだらけな気がするんです。

 

なんとなくちょっと憧れるけれど、まあ自分にはちょっと無理かな、きっと続かないと思っている方、多いんじゃないかなと思うんです。

わかります。

自分だってそうでしたから。

 

 

でも、全然大丈夫。

続けようと思うから「続ける自信がないから無理」とやる前から決めつけているだけかもしれませんよ。

やりたくないときは、別にやらなくてもいいんですって。

でも、ときどきの贅沢として知っておくと、それは日常の中でとっても「いい時間」になる。

 

ちょっと疲れた休日に、ちょっとだけがんばって出汁を引く。そんなことが週一でも、月一でもあると、きっと生活の質は豊になる。たくさんお金を払って外食をするよりもずっと良い時間になるはず。日頃の雑な食生活のミソギにもなる。ちょっとしたデトックス。

ほんの一手間。それが「一価値」になる。

 

 

「だしのある暮らし」いかがでしょうか。

 


そんなときに、このサイトのことを思い出してもらえると嬉しいです。

いろんなヒント。これからも発していこうと思います。

 

最近記事がアップできていないので、コラムでした。

(ポエム??)笑

-だしについて

執筆者:

関連記事

【時短】自家製だしパックのススメ

忙しい現代人。手間のかかる出汁なんかいちいち毎日取ってられるかー、というのが正直なところ。 顆粒だしを使えば、簡単にそれっぽく出来ちゃいますし、なんなら、冷凍食品やお惣菜を買って来てレンジでチンすれば …

かつお節を巡るエトセトラ 2 〜一本釣りのかつおが良い理由

イメージだけじゃない!味に差が出る一本釣りのかつお節 かつお節を買う時に、それが一本釣りかどうか、気にして買う人はなかなか居ないとおもいます。だいたい、パッケージにそんなこと書いてあることがないですも …

枕崎、酔いどれ1泊2日弾丸ツアー

先日、だしソムリエSytle主催の鹿児島県枕崎の鰹節製造現場視察ツアーに参加してきました。 平日の開催ながらも、全国からだしソムリエたちが約30名集結し、短い間ながら濃いひとときを共に過ごしました。 …

出汁を引こう! 〜基本の一番だし〜

出汁を引こう! いろいろな出汁を引く手順をご紹介するコーナー。 これを真似していただければ、みなさんも簡単に美味しい「だし」を引き出せますよ! 是非、真似してみてください。始めますね。   …

めんつゆバカ一代 4

さてさて、楽しいめんつゆ作り。今日もはじめましょう。   前回、煮干しだけでめんつゆを作って、個人的には結構好きだったけれど、奥さんにはもっといろいろブレンドされた深みがあるほうが好き、と言 …

だしと発酵、暮らしに関するヒントをデザインの視点を交えてお届けします。

2024年11月
« 1月    
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930