だしと発酵、暮らしとデザイン

丁寧で本物の日本の次世代の食生活を提案する、ライフスタイルWEBマガジン

だしについて

しいたけ出汁をひとさじ、3D出汁へ

投稿日:

今日は、しいたけ出汁が加わったときの出汁のイメージを図解してみようと思います。どういうことか、まあまあ、さっそくはじめて見ましょう。

まずは、塩を点と仮定したとします。

ここに醤油や味噌といった調味料を加えると、線になります。

さらに、かつお節など動物系(イノシン酸)の出汁を加えると面になります。

さらに昆布(グルタミン酸)を加えると、1+1が2以上に美味しさの面が広くなります。(うまみの相乗効果)

そして、干し椎茸(グアニル酸)を加えると、うまみに奥行きが増して3Dになります。

あくまで個人の感想ですが、干し椎茸のうまみってこんな感じがします。

干し椎茸だけ単品の出汁だと、ちょっとうまくいかない感じがするんですが、他の出汁と合わさるとすごい発揮する、ドリフでいうところの仲本工事的存在というか、そんな感じがします。で、この干し椎茸出汁、ほんとにちょっと加えるだけで良いんです。あんまり沢山加えると、すごく椎茸が勝ってしまって強くなりすぎるんです。だから、出番は控えめに、でも、居ると居ないとでは大違い。という感じで使ってあげると、お料理の腕前が一段アップします。なにか出汁が物足りない、薄っぺらいと思ったときにちょっと試してみてくださいね。(おいしさの奥行きは脂分のコクや味醂の甘みを加えることでも増しますが、いきなりパンチが出てきますので、まずは自然な出汁素材でベースを整えてからと加えていくと良いのではと思います)

図解では塩から始まりましたが、実際の料理の味付けの順序は塩や醤油の塩分は最後にしてくださいね。

p.s.

ドリフの例えを続けると、かつお節は志村けん、昆布は加藤茶、醤油味噌はいかりや長介、脂分や味醂が高木ブーだと思います。(笑) なんとなく素材のキャラの立ち位置分かりますかね。って若い人には分からないか!

-だしについて

執筆者:

関連記事

【だしとりレポート】青森シャモロック節 1

さて、先日作り手物語でご紹介した青森シャモロック節の食レポ記事です。地鶏の青森シャモロックの良いお肉をそのまま節にしたなんて、食べる前から美味しい予感しかしませんね。どんなでしょうか。   まずはオー …

いざ、手火山式かつお節(田子節)

今日は、手火山式かつお節について。   まず最初に宣言します。この手火山式に関してはまだまだ知識や味わいの経験が浅いので、今回はあまり偉そうなことは言えません。つっこみどころが満載かもしれませんが、ご …

【だしとりレポート】一夜だし膳

さて、以前「作り手物語」でご紹介した「阿波の国一夜だし膳」を使って実際にだしを引いて、お料理にしてその味わいを見てみるレポートです。今回は、河口さんからおすすめレシピをいただき、2品作りました。 さあ …

【ジュワうま注意】出汁MAXいなり寿司

みなさん、いなり寿司好きですか? スーパーやコンビニで買うようなものですと、なんだか甘ったるいだけで、そんなに美味しくないですよね。かといって、お寿司屋さんに行ったらせっかくなら美味しいお魚のお寿司食 …

めんつゆバカ一代 2

さあ、今日はそばつゆ作るぞ! 日曜日、いつも無計画に、心の声に忠実に、つゆ作りが始まります。 (といっても、昆布や椎茸の水出しの関係で、最低半日はかかるんですけどネ) 通常、専門店のそばつゆは、かつお …

だしと発酵、暮らしに関するヒントをデザインの視点を交えてお届けします。

2024年4月
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930