だしと発酵、暮らしとデザイン

丁寧で本物の日本の次世代の食生活を提案する、ライフスタイルWEBマガジン

作り手物語

【だしとりレポート】青森シャモロック節 2

投稿日:

さて、前回青森シャモロック節でおだしをとって味わったり、ご飯にかけて絶品卵かけご飯にしたりしましたが、もう少し発展したレシピはないかと思い、生産者の保坂さんに質問してみたところ「唐揚げの衣に使うとうまい」という情報を聞きました。

な、なにい!!唐揚げの衣!!それは新しすぎる。

ていうか、鶏肉を鶏肉の衣で包むってどういうことじゃい!全部鶏肉じゃないか!

ということで教わったレシピは下記なのですが

材料(2~3人分)

  • 鶏もも肉1枚
  • しょうゆ 大匙1と1/2
  • 酒 大匙1
  • 削り節 10~15g
  • 片栗粉 適量
  • 揚げ油 適量

私はこの片栗粉を卵に変えることで、もう全て鶏由来にしてやろうじゃないかと思った次第です。

では、やってみましょう

まずはとりモモ肉に酒と醤油で下味をつけて

卵を入れてビニル袋でよく揉み込みます

そうしましたら、鶏節の糸削りをトレイに引いたら、もも肉を載せて衣になるように全体にまぶします

油に投入

シュワーーー。

あー、なんか、ちょっと火加減が難しいかもー。

でもがんばる。

見事に上がりました。

紛れもない唐揚げです。

うん。

いただきーます。

ザクッザクッザクッザクッ!!!

ぉおおお!パリパリでザクザクでしかも衣の旨味がすごい!なんという贅沢唐揚げ。普通のスーパーの安い鶏肉を使ったのですが、なんとなくシャモロック風になったような気がしないでもない。

なにより、鶏由来のものだけで出来上がっている唐揚げっていうことだけで十分に価値を感じる。

以前、マクドナルドのグラタンコロッケバーガーが、バンズ、パン粉、ホワイトソース、マカロニが全て小麦粉由来だから、あのバーガーは全部小麦粉!っていう話があって笑っちゃったことありましたが、この唐揚げは全部鶏!憎々しいほどに肉肉しい!

まあ、粉のコーティングがないので、ちょっとお肉の水分が抜けがちでジュワっと感を出すのが少々難しいところもありましたので、本当は片栗粉まぶした方がよかったかなあ、なんて思いつつ。やり切った感の満足度のほうが勝りました。

あ、そうそう、この糸削りはサラダのトッピングにしてもすごく美味しかったです。

こんな感じで、鰹節の糸削りを使うのと同じ感覚でどんなものにも便利に使えそうでした。

うん、シャモロック節。これはまだまだ可能性に満ち溢れていると思います。

そして、多分外国人にウケがいいはず。(鶏肉嫌いな人はほとんどいないもんね。)

 

下記より購入できるみたいです。

https://青森シャモロック.jp/?pid=143854864

-作り手物語

執筆者:

関連記事

原木しいたけを想う

みなさんは原木しいたけと聞いてどんなことを思いますか? 普段そんなことを気にしたことはないと思いますが、実に魅力的なストーリーが詰まっている食材でもあるのです。   そもそもは高級食材であった いまで …

【だしとりレポート】青森シャモロック節 1

さて、先日作り手物語でご紹介した青森シャモロック節の食レポ記事です。地鶏の青森シャモロックの良いお肉をそのまま節にしたなんて、食べる前から美味しい予感しかしませんね。どんなでしょうか。   まずはオー …

【作り手物語】うつぼ節 〜泉源〜

新しい連載シリーズをスタートします。題して【作り手物語】。全国で良質な食品や素材を作っている生産者に取材をして、その誕生秘話から想いや情熱まで、「だしと発酵、暮らしとデザイン」が掘り下げて取材していく …

【作り手物語】阿波の国 一夜だし膳 〜河口 晶〜

作り手物語、第二回目は徳島でだし伝道師として精力的な活動を続けていらっしゃる河口晶さん。煮干しと昆布を水出し用にチューニングして使いやすいだしパックをクラウドファウンディングで商品化しました。煮干しと …

生しょうゆを美味しく味わう方法

生しょうゆってありますよね、あれの使い方を僕はずーっと勘違いしていました。。。 「生」っていうくらいだから、 やっぱり生のまま味わうのがいいんじゃないかと思っていたわけで、 つまり、使い道としては、お …

だしと発酵、暮らしに関するヒントをデザインの視点を交えてお届けします。

2023年9月
« 12月    
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930