だしと発酵、暮らしとデザイン

丁寧で本物の日本の次世代の食生活を提案する、ライフスタイルWEBマガジン

UMAMI 発酵を考える 丁寧に暮らす

スイカの皮の漬物は三五八漬で決まり

投稿日:

さて、スイカネタも3回目となりました。

もう名残の季節となってしまいましたが、スイカをいただいた後には皮も食べちゃおう!ということで、先日はぬか漬けに挑戦しました。

ぬか漬けは、まあ食べられなくはないのですが、食感がどうにも硬かったり、ぬかの香りが全面に押し出てくるので、あまりスイカの風味がなかったりして、正直、無理にやらなくてもいいかなというものでした。しかし、まだ可能性があるのではないかということで、今回は別の漬け方にトライしました。

いつものように、食べ終わった皮を回収します。

外側の硬い皮は、この時点でむいてしまいます。

今回は、三五八漬けにします。我が家の三五八漬けの漬け床はジップロックです。冷蔵庫に入れておけば結構持ちますので手軽でおすすめ。

(※三五八漬けは、北関東や東北地方で漬けられる漬物で、麹と米と塩で作った贅沢な漬け床です。麹の分解酵素の働きにより食材が柔らかくなり、うまみもアップして発酵独特の香りも少なく、食べやすい、実はエントリー向け漬物。スーパーなどでも三五八漬け用にブレンドされたものが売っていたりします。塩3、麹5、米8の割合で作るから三五八漬けと言われています。最近はこのバランスはちょっと違うみたい。)

漬け込みは、一晩。

水分は結構出ました。まあスイカですからね。漬け床がビチャビチャになってきたら、足し床をするタイミングかも。

程よく赤身が残っているのは、なんだかキレイかも。

水洗いしてみますと、かなりクニクニと柔らかくなっていました。

しかし、かじってみると、まあ、それなりに硬さ(というか、独特のコシのようなもの)が残っています。

しかし、味は最高に美味しいです。ぬか床なんて目じゃありません。

うーん、どうしたものかな。

 

そうだ!切り方を工夫しよう!

ということで、なんとなく、青パパイヤのサラダが頭に浮かんできまして、

細かく千切りにしてみました。

外皮の部分はバランに活用。ギザギザに切って飾りにしてみました。

 

あらためて、実食。

ポリ、ポリ、ポリ。

(≧▽≦)

オイチイ!

これは大正解!120点です。

気になっていた歯ごたえも細く刻むことで、独特の心地よい歯切れに変わり、そして麹に分解されて美味しくなったうまみたっぷりのみずみずしいウリ科の漬物に。言われなければ、まさかスイカの皮の漬物だとは思えない美味しさです。

いや〜奥さん、これはおすすめですよ〜。是非、機会があればやってみてください。切り方一つでかなりいい感じに変わります!

スイカシリーズ2019、おしまい。

-UMAMI, 発酵を考える, 丁寧に暮らす

執筆者:

関連記事

ぬか漬けDays 〜ケール(続編)

【前回までのあらすじ】 「まずい、もう一杯!」で有名な野菜、ケールを糠漬けにしたものの、 時間が足りなかったようで、あまり漬かっていなく、不味いままあえなく敗退。 オリーブオイルの方が美味しい気がして …

【古今東西発酵食品】ベジマイト

ベジマイト、ご存知ですか? よく罰ゲーム的な食材として出てくるこの食品、輸入食材屋さんなどで見かけることもよくありますが、前情報が悪すぎるので、一瓶買ってマズかったらどうしようという思いがよぎり、いつ …

玄米を美味しく炊きたい 1

今日は玄米のお話。 我が家は日頃、玄米を食事に取り入れているのですが、正直なところ、あんまり美味しくはないんです。独特の香りや食感は、白米と比べてしまうとどうしても見劣りしてしまいます。なので、白米と …

だし素材に出会いたい 〜エソの煮干し〜

未だ見ぬ素材との出会いを求めて 日本全国津々浦々。狭い日本そんなに急いでどこへ行く。とはいえ、我が国は南北に大変長く、様々な地形があるため、気候風土は全然異なり、実に多様な食材と食文化が溢れているのは …

ぬか漬けDays 〜ピーマン

暑い日が続きますね。 ぬか床は、キッチンの片隅に置いているのですが、さすがに30度を超えると、過剰発酵が心配になり、朝出かける前に冷凍庫からアイスノンを取り出して、ぬか床の蓋の上において上からタオルを …

だしと発酵、暮らしに関するヒントをデザインの視点を交えてお届けします。

2025年12月
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031