だしと発酵、暮らしとデザイン

丁寧で本物の日本の次世代の食生活を提案する、ライフスタイルWEBマガジン

発酵を考える

ぬか漬けDays 〜うどん

投稿日:

ひさしぶりに、ぬか漬けシリーズ。

 

以前、果物をぬか漬けにして、おえーだのキャーだの言って記事にしていましたが、私の心の師匠、Y山さんから一言

「果物なんてぬか漬けにしても美味しくないんだから、もうやめなさい。そのかわり、良いこと教えてあげる。それはね。うどんをぬか漬にしてごらん。フフフフフ」

と謎めいた微笑みとともに進言されました。

 

な、なぬーー。うどんだとおぉぉ?

まったく範疇外だった。

それはどうなんだ。どうやって食べればいいんだ??

 

師匠の言葉を信じて、やってみることにします。

 

いざ

 

一度茹でたうどんをですね。

とお!

ぬちゃぬちゃぬちゃぬちゃ

あー、なんだか取り返しのつかないことをしているような背徳感。

昔、伝染るんですという漫画でとりかえしがつかないことをしてしまう紳士のことを思い出しました。

↑これね。

 

まあ、それはさておき

いつものように、よくたたいて、漬け込み。

うーんそうだなー茹で麺だからなあ。漬け時間は2時間くらいでいいかな。

 

2時間後。。

 

 

野菜と違って、漬かってるんだかまだなんだかさっぱりわかりませんが、勘で掘り返してみます。

ぬお、なんか、麺が切れやすい。さらしやキッチンペーパーに巻いて漬けておくべきだったか

細心の注意を払って、遺跡の発掘調査のように丁寧に一本づつ掘り出しました。

格闘の末、とりだしたうどんのぬか漬け。

なんだか糠もたっぷりついてきて、ぬか床のぬかが随分減っちゃったな。。。やや歩留まり悪し。

水洗い

ほんのり土色に変化したうどんのぬか漬け。

さて、どうしてくれよう。

焼うどんにします

お肉

野菜

 

ジューーーー。

完成!

 

うどんに既にぬかの塩味が付いているので、ほぼ調味料ゼロ。

 

お味はどうかなあ。。。

 

いただきます。

 

もぐもぐもぐ。

 

 

お、、、、おおおおおー。

 

あのですね、固やきそばにお酢をかけて食べたりするのが好きな人には、ハマる味です。

酸っぱ旨。しかし、酢酸の酸味ではなく乳酸菌の酸味。ありそうでなさそう。なるほどなるほどー。これは新しいかもしれない。

しかし、茹麺を漬けたからか、2時間でもちょっと塩気と酸味が強いくらいに漬かっていました。

もしかしたら30分〜1時間くらいでもいいのかも。

もう少し研究の余地ががあるように感じました。

 

ぬか漬け、まだまだ未知の領域があることを再発見。

深いぜヌカワールド。

 

 

-発酵を考える

執筆者:

関連記事

【三河みりん】ホンモノはここにある

  先日、だしソムリエのツアーで、愛知県の碧南市という所に、みりんと白しょうゆの醸造所に見学に行きました。 今日はそのときのみりんのレポートをしますね。   みりん、和食にはかかせ …

改めて発酵を考えてみる

  最近、巷はどこもかしこも、「発酵」ブーム。 やたらといろんな商品に「発酵」という文字を見かけるようになりました。 でも、発酵なんて有史以前からある現象ですから新しいものでもないのですが、誰かが仕掛 …

菌のイメージ

人に良いものは発酵、悪いものは腐敗。

発酵とはなんでしょう 漠然と、ヨーグルトだの納豆だのキムチだのと思い浮かべると思いますが、 実は、発酵も腐敗もメカニズムは同じです。 違いは人間にとって有益なものか、そうでないか。 だから、お風呂の赤 …

【口の中は交響曲】自家製キムチの魅力

キムチ。 美味しいですよね。焼肉屋さんでは欠かせないですし、日常でも豚キムチとか、キムチ鍋とか、なんだかんだ馴染み深いものがあります。 今回、鎌倉の出汁友のLEEさんのお誘いで、キムチ作りのワークショ …

【コラム】何十年モノのぬか床は本当にいいの?

「何十年も入れ替えずに育ててきたなんとかばあちゃんのぬか床」と聞くと、さも熟成されてマイルドで市販品にはないような深い味わいのぬか漬ができるんだろうなあと思いますよね。はい、もちろん美味しいです。間違 …

だしと発酵、暮らしに関するヒントをデザインの視点を交えてお届けします。

2025年3月
« 1月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31