さて、夏も後半戦となりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
夏といえばやはり、すいか。美味しいですよね〜。よく冷えた大きなすいかを、我先にとむしゃむしゃと無心に頬張るのは夏の醍醐味です。
さて、そんなとき、ふと目についた、いや、気になってしまったアイツがいました。そう、「すいかの皮」です。気になりだすともう目が離せません。スイカの実本体よりもそちらばかりを眺め回します。
うーん、やっちまいますか。
もちろんいつも捨てていましたし、これからも基本的にはそうするでしょう。だいたいカブトムシだって赤い部分を好んで食べるわけだし、皮までは食べないわけだし、しかも食べすぎるとカブトムシもお腹壊すらしいし。だから、たぶんここの部分は食べ物じゃないわけで。だいたい、あんまり白いところのキワまでシャクシャク食べていると家族からは「セコイ」とか「貧乏くさい」とか「はしたない」と言われるわけで、、、あそこはアンタッチャブルなゾーンであって、けがれたエリアであり、立ち入り禁止であり、みかんでいうところの皮をむいたしろい部分だから、捨てちゃうわけで、あそこに味なんかないし、いくら瓜科の植物とはいえ、さすがにあそこは食べる部分では、云々。。。
バタン!ええい。うるさい自分よ!
そんな部分も美味しく食べちゃえるのがぬか漬けの良いところじゃないか。
やりますよ、やりますってば。はい。
ということで、今回はすいかの皮のぬか漬けです。
えー、まずは、家族が食べ終わった残骸をかき集めます。(といっても弱気に5枚ほど)
そして、歯型がついた部分は包丁で綺麗に切り落として、白いキワだけにいたします。
そして、いつものように、無慈悲にぬか床に投入いたします。
外皮が硬いから、どうかなー。今回は18時間ほど漬けてみました。
ドゥーーン。
まるで腐葉土の中にいるカブトムシの幼虫のように、これから羽ばたくぬか漬けとして、スイカの皮が現れました。さあどうなるか。
水洗いして、よく観察してみます。
外皮の色は外側からじわじわ糠が侵食している様子が見て取れますが、まだまだ全体には行き渡っていない様子。実際結構硬い。しかし白い部分は結構やわらかく漬かっている印象。
皮つきのままカットして食べてみます。
ゴリュ、ゴリュ、ゴリュ。
うえ!
ペッペッ!
これはとても食べられたものではありません。例えるならば、生垣を食べているような食感です。(生垣を食べたことはありませんが。)さすがに外皮は無理かあ。しかし、白い部分は食べられそう。
ということで、外皮は剥いてみることにしました。
ということで、こんな感じに白い部分をそぎ切りにし、外皮はバランとして活用。
あらためて、いただきます。
シャクッ、シャクッ、シャクッ。
ほほう。
これは、ウリ科の漬物そのものですね。冬瓜の漬物にも近いような、でももう少し歯ごたえが強い。
うーん、食べられなくはなくもない。
野菜に困ったときに、どうしてもウリ科の漬物が食べたくなったときには良いかもしれない。(そんな時は来るのだろうか)
どうもですね、歯ごたえが結構コシが強すぎる感じがありつつ、野菜としてのそのものの味わいはほぼゼロなので、糠を味わう激し目のシャクシャクの物体でしかないのがいけないのかもしれません。固めのグミが好きな人は好きかも。
しかし、なんとなく直感ですが、もしかしたら、三五八漬けにしたらすごく化けるような気もします。ちょっと次回やってみようと思います。
ということで、すいかの皮のぬか漬け。
いちおう、食べ物にはなっていました。(ちなみに、人が食べ散らかした皮をつかって漬物にするという新しい食料調達方法は、家庭内でしか普及しないと思いますので、どんなに美味しくできても、流通はしないでしょう。保健所もブブーって言うと思います。)
ご興味ある方は、ぜひどうぞ。