丁寧に暮らす

重ね煮から見るダイバーシティ&インクルージョン

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ダイバーシティ&インクルージョンという考え方が日本でもある程度浸透してきた今日この頃ですが、最近習い始めた重ね煮という調理法とそこから生まれる料理に関して、この価値感がリンクする思いがしました。

そもそも、ダイバーシティ&インクルージョンとは、和訳すると、多様性と包摂。主に人に対して価値感の多様性をお互いに認め合い、受け入れることで使われる場面が多いです。企業が人材を採用する際に、人種、宗教、障がい、性的指向など、多様な価値観を認めて受け入れることで、より幅広いマーケットに柔軟に対応でき、いままでマイノリティーとして差別や偏見の対象とされていたような人や物事も無くなっていく、という桃源郷のような世界。

わかりやすい例でいえば、同性愛を認めて通常の婚姻関係と同じ保険や控除の制度を与えたりします。いま、大企業であればあるほど、このダイバーシティの考え方があるかないかで企業の価値が判断されてしまうくらいなことになっていたりします。

と、前置きが長くなりましたが、

この重ね煮においても、さまざまなな場面において、ダイバーシティを感じました。

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陰と陽が交わりあい中庸になる

食材には、もともと体を温めるもの、冷やすものがあるのは聞いたことがある人も多いと思います。例えばキュウリなんかは体を冷やしますから、夏にポリポリ食べると体をの火照りが取れたりします。大根や人参など根菜は体を温めますから、寒い日にスープにして頂くと温まります。こういったことは、教えられなくても経験的にそういう食材を季節や体調に合わせて使っていると思います。この温める、冷ますというそれぞれのベクトルが陰陽であり、食材はそれぞれどちらかに分類され、その食材をそれぞれのベクトルが喧嘩しない配置に重ね、煮ていくことで陰陽がまじわりあい、中庸な野菜の煮物が出来上がるのか重ね煮です。

これはまさにダイバーシティ&インクルージョンでして、多様な食材がお互いが喧嘩することなく混ざり合うということで、非常に素晴らしい世界が出来上がります。

どちらにも属さない凪のような味わい。この混ざり合った世界は、ある意味白いキャンバスでもあり、ここから何色にでもなっていけるベースの煮物でもあるのです。

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中庸から生まれる多様な料理

重ね煮自体はどこにも属さない通奏低音。つまり、この煮物を料理の出汁のような立ち位置に使ってあげることで、いままで作っていた料理がさらに美味しくなったり、より栄養価が高く吸収の良いものになったりします。美味しく食べて健康になれるのならば、そんないいことありませんね。しかも、和食にとどまらずどんな料理にも応用可能です。

今回はタイカレーと生春巻き、キノコのマリネなどを作りました。

例えば生春巻きですと、春巻きの食材に加えて重ね煮を包んでいきます。

重ね煮を入れることで、味わいに何かものすごいパンチや存在感が加わるようなことはありません。むしろ、その存在に気がつかないくらいなものになっていきます。

しかし、入っていることで、味わいになんとも言えない深みが感じられるようになります。非常に吸収のよい感じがしますので、食べた後の胃腸のもたれのようなものが起こりません。

タイカレーでいえば、大きめに切って作っておいた重ね煮を具材として使うことで、調理時間が圧倒的に短縮されます。

もともと重ね煮の野菜は柔らかく中庸になっていますから、タイカレーの味付けをしたらあっという間にタイカレー味に染みていきます。何色にでもなって行けるのが重ね煮の素晴らしいところだと思います。

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慈しみ、感じること、あるいはオカルトと見られるマイノリティ

重ね煮の調理の過程において、私個人としてはちょっと分からない場面が一つだけあります。

それは、切った食材を重ねていき、火にかける前に鍋に手をかざし、食材からのパワーを感じる、という工程です。

すみません、私、そちらの方面の感受性はゼロでして、、、正直さっぱりわかりません。ごめんなさい。。。

なんとなくちょっと照れくさい感じでやっています。

フェイスブックにシェアされた写真を見て、「あら、あの人、何か怪しい信仰宗教にでも入ったのかしら。やだわぁ。」と思った方が居たら、その心配はいりません。なんとなく写真だけみると、怪しさ満点。僕自身何も知らなかったら、写真だけみたら、若干引きます。

しかし、信じるものは救われるというのは有ると思います。真剣にそれが良いと思って感じている人が居たら、それはそれで誠に結構なことだと思います。実際に、感じている人たちはいらっしゃいます。

先生も、スピリチュアルに対して何も感じない私に対して怒ることもなく、また、そちらの世界を強く勧誘してくることもなく、興味あったら、どうぞ〜、というスタンス。いろいろな価値感が内包され、認め合っているような気がします。参加されている生徒さん主婦の方、大病を患った方、調理師の方、男性女性、老若男女と多種多様。

つまり、重ね煮教室は、この空間自体がダイバーシティ&インクルージョンでもあったのです。

いずれにしても料理のレパートリーの多さと美味しさが素晴らしいので、スピリチュアルな面はさておき、私としてはもう少しこの世界を勉強して行きたいと思います。

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