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乾しいたけワークショップを振り返る

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去る7月7日(日)、鎌倉にて乾しいたけのワークショップを無事に終えました。

 

今回の記事では、そこに至るまでの経緯と結果をまとめたいと思います。

はじまりは4月中旬

もともとなぜ乾しいたけのワークショップをやろうかということですが、これは4月中旬に、だしソムリエSytleの代表の鵜飼さん、スタッフの大島さんから声がかかかったのがきっかけです。

毎年、7月7日の乾しいたけの日近辺に、日本産・原木乾しいたけをすすめる会というところが援助をしてイベントを開催してくれる人を募集しているので、山根さんもどうですかということでした。ただし、もれなく援助されるわけではなく、企画書を提出して、企画が通った6件だけとのこと。通常は認定講師クラスの人にしか声をかけてくれないレベルの話なのですが、いろいろとだしソムリエのお手伝いや活動をしていることを評価いただいたのか、ありがたいことに声をかけてもらいました。

しかし、どうしたものか。

普通に乾しいたけのテイスティングだけしても企画が通る気がしない。なにか面白い切り口ができないかということで、ちょうどその頃その前のワークショップの準備でやりとりをしていたクレインポートの李さんに相談しました。

そうしましたところ、

「うちのお店で、何回か精進料理のワークショップをしてくださった僧侶の山口先生という方がいらっしゃるから、なにか一緒にやれないか聞いてみますよ」

なるほど、精進料理は良いかもしれない!乾しいたけは精進料理にとってはなくてはならない食材だし。普通の人にとっては日常生活にあまり馴染みが薄いからよく知らないし、題材としてはとても良いかもしれない。

ということで、話は一気に進み始めました。

山口先生も快くワークショップへの参加を受け入れていただき、企画書は私のほうで書き上げたものを李さんにメールで送って添削してもらい、何度か出汁戻しを重ねて完成させ、期限までに滑り込みで提出セーフ。

さてさて、どうなるかな。

 

企画、通りましたよ〜

後日、だしソムリエStyleの大島さんから連絡がありました。「あ、山根さん。無事にしいたけの企画通りましたよ。おめでとうございます。がんばってくださいね。」

おお!やったあ。嬉しい!

と同時に、「そんな何年も何年も乾しいたけをどっぷり研究してきたわけでもない僕にできるだろうか。がんばらないと。。。」という不安もよぎりました。

参加費用もいただくワークショップですから、いらしてくださるお客様にもその金額分の価値を得られるようにしたい。もちろん、営利は目的の一つになりますが、それ以上の何かを残さないと意味がない。

ここから猛烈に勉強を始めました。

本を読んだりネットを調べたり、味見をしたり料理に落とし込んだり。

短い期間ですがかなりやりました。

また、山口先生のお話と私の講座だけでなく、その上で乾しいたけをさまざまな料理に落とし込んでフルコースを作るというのも今回の企画の目玉。

ここは、開催の直前まで、ああでもない、こうでもないと、李さん、山口先生、私でメールのやりとりが頻繁に続きました。

料理も普通じゃつまらない、あっと驚く美味しさを目指したい。ということでデザートまで、食感や味の変化など一連で組み立てていかなくてはいけない。事前にしいたけの会から支給された乾しいたけはみるみると無くなっていきました。

 

 

修善寺に原木しいたけ生産の見学にいく

企画内容をつめている最中、本やネットで得られる文字情報としての知識だけではどうもしっくりこない。やはり現場を見てみたい。。。

そう思っていたところ、なんとタイミングよく、静岡でだしソムリエとして活躍している鳥居先生が、6月22日に一足先に乾しいたけのイベントを修善寺しいたけの里で原木しいたけの生産の現場が見れたり菌打ちの体験ができるというイベントを開催されるという話を聞き、参加。しいたけ農家の鈴木さん、伊豆のすべてに博学な土屋さん、同じくだしソムリエ認定講師の上久保先生による乾しいたけのアレンジレシピのお話など、たっぷりと知りたかったことを吸収させていただけたのはとても良かったです。



だしソムリエの鳥居さん。


 

 

そして無事に開催

そして当日。ちょうど開催日前後は、本業のデザインの仕事も忙しい時期と被ってしまっていたこともあり、かなり寝不足や疲れが溜まっている中の開催ではありました。

しかし、人様にお金をいただいて行う以上、絶対に成功させてみせる。

ということで、事前に自宅で準備する出汁などせっせと仕込んで、スライドで流す資料をまとめました。

当時はあいにくの雨。都内の自宅から鎌倉まで電車1時間半の道のり。10キロ以上の荷物を抱えて到着。なんだか李さんもちょっとお疲れ気味。山口先生は以前大病を患ってそれを乗り越えて今に至るので、重たい荷物や過度な運動は難しいため、お店の主人の市川さんが山口先生の自宅まで荷物運びに。

スタートまでの数時間。てんやわんやで準備を整えました。

山口先生は乾しいたけと生しいたけの2種のお寿司を握ってくださいました。

「いきなり僧侶の話が延々と続くと、みなさん眠くなってしまうでしょ?だから最初に一口、お寿司を召し上がっていただくと脳も活性化されて楽しく聞いてくださいますよ」ということから、まず最初にウェルカム寿司を出すというアイデアを出してくださいました。

おかげさまで、みなさん熱心にお話を聞いてくださり、ときどきメモを取りながらうんうんと頷いている姿が印象的でした。そして、命をいただくことの尊さと感謝の気持ちをあらためて再認識させていただきました。

そして、私からは、乾しいたけに関しての知識編ということで、生と乾燥、原木と菌床、国産と外国産など様々なお話と実際のテイスティング。出汁をとるときにいちばん旨み成分を多く出すためのコツなどをお伝えしました。

そして、最後にお食事タイム


李さんによる美しい盛り付けで、お料理がどんどんと並んでいきます。

お客様も、それぞれ口に運ぶたびに「おいしい〜〜」と声が漏れて、心の中でガッツポーズ。苦労して考えてきた甲斐がありました。

この日のお料理

●乾しいたけの冷製スープ
●乾しいたけが入ったピクルス
●豆腐の乾しいたけ締め
●乾しいたけのアヒージョ
●自家製スモーク肉の乾しいたけのソース
●乾しいたけのフリッター
●乾しいたけの三五八漬け
●乾しいたけのぬか漬け
●乾しいたけの炊き込みご飯
●乾しいたけとトウモロコシの芯の出汁スープ
●乾しいたけでグレープフルーツのジュレ
●乾しいたけのパウンドケーキ

圧巻の乾しいたけ三昧。

でも、ちゃんとコースとして成り立っていました。あらためて乾しいたけがどんなものにもなれるんだという可能性を感じらました。

まとめ

ひょんなことから、声かけいただいて開催まで終了した今回のワークショップ。自分一人では到底できなかったことが、さまざまな人の助けやアドバイスで成功させることができました。なかなか体力も気力もたくさん使うので、そうそうしょっちゅうできることではありませんが、参加者になにか得るものが提供できたとしたら幸いです。

同時に人に何かを教えるということは、同時に自分もたくさんたくさん勉強しないといけませんし、それ相応の責任が生じます。ちょっと自分には難しいかなあと思えることも、えいやと一歩踏み出してみると物事がどんどんドライブしていきます。

こういった経験を無理にでも自分に課していくことで、もっともっと成長していけるんじゃないかと思うので、また別の切り口でどんどんやっていきたいなと思います。日々修行ですね。でもそれが面白い。

ご協力いただいた、クレインポートの李さん、市川さん。山口依乗先生、だしソムリエStyle運営のみなさま。日本産・原木乾しいたけをすすめる会のみなさま。だしソムリエの鳥居さん、上久保さん、椎茸農家の鈴木さん、伊豆のドン土屋さん。ありがとうございました。

李さんと山口先生と僕の3人の集合写真を撮るのを忘れてしまったのか唯一の心残り。

※普段、このブログでは個人の顔写真はほとんど掲載しないのですが、今回はイベントレポートということでご容赦ください。(やだー私の顔載せないで〜〜という方はご連絡ください、削除します)

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