よく観察する

【ご存知ですか?】コンビニおにぎりの海苔問題 続編

投稿日:

さて、少々時間が経ちましたが、コンビニで売られている「直巻きタイプのおにぎりの海苔の産地が書かれていない問題」について、その後、セブンイレンとローソンからも回答がありましたので、続編です。

 

各社応対が異なったお客様相談センター

まずセブンイレブンとローソンのことを書く前に、コンビニ3社のお客様相談センターの窓口の電話対応についてそれぞれ異なりました。

一番対応が早かったファミリーマートは、窓口対応の方も熱心にこちらの話を聞いてくれた印象でした。セブンイレブンの対応は、「具体的にはどの商品になりますか?直巻き全般といわれましてもわかりません!具体的商品をお知らせください!」と若干キレ気味に対応されました。最後にローソンは、「は、はい。おにぎり、、、海苔、、、ですか???は、はい。す、すみません。ど、どのようなおにぎりになりますでしょうか?」といったビクビクとした対応でした。日頃いろいろなクレームやお叱りにさらされているであろうお客様窓口の方々、きっとストレスの溜まるお仕事なのだろうと、少々同情しつつも、それぞれに質問をなげかけました。

おさらいになりますが、今回の質問は、「手巻きおにぎりは海苔の産地が書いてあるのに、直巻きおにぎりには海苔の産地が書いていないのはなぜか、そしてどこ産なのか。」また、「裏面表示で、食品と添加物の間をスラッシュ「/」で区切っていないのはなぜか。」(食品表示法の改正で加工食品にも表記が義務付けられている。現在は移行期間ということで違反していてもお咎めなし。)

ファミリーマートは、質問の当日の数時間後に、商品開発の現場の担当者から直接電話が来ました。そして、直巻きおにぎりの海苔は韓国産であり、現在は食品表示の海苔表示はまだ猶予期間中であるためパッケージには記載していない。同様に裏面の表記についても猶予期間中のためスラッシュ表記はしていない。ということをお伝えいただきました。こちらからの質問にも真摯に答えてくれた対応でした。

 

セブンイレブンの回答

セブンイレブンは翌日に、お客様相談センターの窓口の方から電話で返答がありました。

直巻きおにぎりの海苔も、国産で有明産を使っているとのこと。

裏面の表示に関しては、猶予期間中ということで対応していないということを返答いただいた。

しかし、明らかに紙に書いてあることを棒読みしている口調で、まったく知識のない方が話している感じがあきらかに伝わってきました。ちょっと突っ込んだ質問をさらにしようとしても、まったく伝わらない感じがしたので、ああ、この人に聞いても無駄だ。。という思いがしてきて、これ以上の質問はやめました。

とはいえ、日本産とは、頑張っていますね。

今年は海苔が大不漁というニュースですの。きっと調達も大変だろうと思います。

ただし、「お客様のお住まいの地域、とり五目に関しましては国産となっております。」というコメントでしたので、全国一律に国産かどうかはなんともいえないかもしれません。

 

ローソンの回答

最後にローソン。5日後にお客様相談センターから電話がありました。

こちらも明らかな棒読み。「JAS法」を「ジェーエーエス法」と言っていた時点で、ああ、この人と話しても埒が明かないなあという印象。

海苔は韓国産で、産地の記載をしていないことと、裏面のスラッシュ表紙をしていないことに関してはローソン社内規定とJAS法にのっとているとのこと。え??JAS法にのっとっているなら、もうスラッシュとか産地表示しないといけなんじゃないのかしら。。猶予期間だから良いんだということか。

しかし、ローソンに関しては、直巻きおにぎりのプレミアムラインの300円くらいするおにぎりも豊富にラインナップしていますから、そっちの産地も気になる。しかし、そちらに関しては教えてくれませんでした。(そもそもこちらから問い合わせていないという認識だそうで。)

あらためて問い合わせても良かったのですが、また5日も待たされたくないですし、そもそも今回の目的は個別の商品を断罪するつもりではないので、これでおしまいにすることにしました。

 

食品表示の限界

なぜコンビニ3社は示し合わせたように、直巻きおにぎりには海苔の産地表示をしないのか、なぜ裏面表示の添加物の区切りにスラッシュをいれないのか。一番はそこが知りたかった。

どちらも表示をすることはそれほど大変な作業でもないはずなのに、なぜそうしないのか。

結局核心には迫れなかった。

 

もしかすると消費者庁に対するコンビニからの静かなる抗議なのかもしれない。

あるいは、猶予期間いっぱいいっぱいまで隠し通しておいて、完全施行に移ってから渋々対応しようというセコい理由だけかもしれない。

企業側の言い分があれば知りたかったです。物事は必ず両方向から見てみたい。

しかし、末端のお客様相談センターではそこまで突っ込んだお話はできないというのがよくわかりました。もしこの問題に関してコンビニの偉い方とお話できる機会があれば、食品表示に関してもっと突っ込んで話を聞いてみたい。おにぎりの海苔に限らず、さまざまな食品においても個別にいろいろと問題があります。

 

それにしても今回の食品表示の改正。

たしかに消費者にとってより多くの情報が得られるように変えられました。

しかし、実は逃げ道はたくさんありますし、やっぱり消費者によくわからないところがたくさんあります。同時に食品メーカー側には余計な負担が確実に増えます。

そもそも、産地がわかったところで、その原料がどういう環境でどのように風に育ったものなのかまではわからないし、○○県産と言われたところで、エリアによって環境も全然違ったりするので、県産情報だけ分かったところでどうなんだろうということもあります。

逆に、外国産と書かれることで、いままで気にせず買えていた商品を敬遠させ、メーカーには国産に切り替えてもらうことで、国内の第一次産業を守ろうという国の陰謀があるのかもしれないとまで勘ぐってしまいます。

結局のところ、さまざまな添加物やあやしい食材などは日々消費社会の中に組み込まれ、私たちの体の中に知らず知らずに入ってきています。そもそも、安くてそこそこ美味しいものだけが売れてしまう時点で、消費者にも責任があります。食品メーカーだって、わざと体に悪いものを入れているわけでなく、その価格で求められる味を実現するには致し方なくやっている部分もあると聞きます。一方的にコンビニが悪だともいえません。

問題なのは、「無添加」と大きく謳っておきながら、「たんぱく加水分解物」や「酵母エキス」など怪しい食材を使って健康を装っていたり、むしろ何が良くて何が悪いのかが、一般の人に見えづらくなってきていること。

なんとなくパッケージをヘルシーっぽくして売っているというのは、良くありません。インテリヤクザみたいです。むしろ、体に悪いものは悪そうにして売っていて欲しいのです。ときにはジャンクが食べたくなる時だってあるんですから。必要悪です。

 

とかなんとか、いろいろ考えはじめますと悶々としてきてしまいますので、今日はこのあたりでおしまいにしたいと思います。

あまり結論には至らなかったかもしれませんが、おにぎりの海苔を通していろいろな問題があるのだなということはわかっていただけたでしょうか。

 

今度は、米トレーサビリティ法あたりに突っ込んで記事を書いてみようかなあ。。。そのうちね。

-よく観察する

執筆者:

関連記事

醬油メーカーのロゴデザインの謎

さて、今日はロゴデザインのお話です。 みなさんご存知のキッコーマンや、ヤマサ、ヒゲタ、ヒガシマル、チョーコーなど有名醬油メーカーにはロゴマークがあります。見たことありますよね。醤油メーカーのロゴの特長 …

醤油にも一番搾りがあった

一番搾りというと、某ビールを思い浮かべますが、醤油にも一番搾りがありました。 そもそも醤油ってどうやって作るかを簡単に言いますと、大豆と麦と麹を塩水で寝かせて発酵させて、布で搾った液が醤油です。 つま …

築地市場フィナーレ

2018年10月6日(土) 築地市場は最終日を迎えました。 今日はその風景をレポートします。   朝6時。築地市場正門。前日の雨とは打って変わって、天気が回復しました。せわしなくトラックが行 …

【ご存知ですか?】コンビニおにぎりの海苔問題

  普段、なにげなく食べているコンビニのおにぎり。安くて手軽で、助かりますよね。しかし、ぼんやりとパッケージを眺めていますと、ふとあることに気がつきました。 手巻きタイプのおにぎりはパッケージに大きく …

巻き戻し考

巻き戻しっていう言葉、使われなくなりましたね。 そもそもテープ時代の言い方ですが、「巻き戻し」は「早戻し」と言い換えられるようになりました。言葉は生き物ですから、時代や環境でどんどん変わっていきますね …

だしと発酵、暮らしに関するヒントをデザインの視点を交えてお届けします。

2019年7月
« 6月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031