みなさん、今日も昆布を美味しく食べましょう。
昆布嫌いの人に、美味しく昆布を食べてもらえるレシピを考えるシリーズ第三弾です。
今回は、
「生酢こんぶ」
を作ってみようと思います。
生酢こんぶってなんだよ!?って方、はい、正解です。だって今考えたネーミングですから、そんなものは一般にはありません。
要は、生キャラメルとか、生チョコとか、そういうものをお考えください。
子供の頃、酢こんぶが大好きでした。都こんぶってやつですね。時々、おやつに買ってくれて、小さな赤い箱からビニルに包まれて甘い粉がまぶさった昆布を一枚一枚チビチビと食べるのが美味しかった記憶があります。今でも時々食べたくなりますね。あまり昆布の臭みも感じなかったので、あれだけは子供の頃から美味しいと思っていました。
という自分の感覚だけを基準とするならば、都こんぶのような味わいであれば、昆布嫌いの人にも美味しく食べてもらえるかもしれないと思いました。
あれのエッセンスはなんだろう。と思うと、やっぱり、酸味と甘味による昆布臭さを感じさせない風味なのではないでしょうか。
ということで、作ってみましょう。
まずは、1.5cm幅くらいにカットした、竿前昆布を水とお酒で煮ます。
そして、秋口に作っておいた、赤しそシロップを加えて、さらに煮込みます。
この赤しそシロップでしその風味と酸味を加えるのが、私が考えた酢昆布を美味しくするポイント。
味を見ながら、米酢、塩、みりんを加えて味を整えていき、汁気がなくなる直前まで煮詰めていきます。
こうして出来上がったのが、生酢こんぶです。
赤しその香りと、酢の酸味と、甘さが絡んで、しかも、ふっくらしっとり柔らかい口当たり。
まさに、生の酢こんぶ。
ふわーんとして、いい感じです。
美味しいなあ。これなら、昆布嫌いな人でも多分食べれる気がします。
昆布巻きのようなくどい甘ったるさもないし、海藻独特の香りも酢で抑えられているし。素晴らしい。
唯一難点を挙げるとすれば、これの料理はおかずなのか、おやつなのか。ということ。
どっちでもなさそうな不思議な料理に感じます。
せっかくなので、ちょっと干してもみることにします。
干しカゴに並べて、一昼夜。
程よく乾いて、アルデンテに。
なるほどー。これはこれで美味しい。
乾くことで、味が凝縮されて、旨味が増した気がします。
ただし、昆布の香りもまた凝縮されたようなので、おしゃぶり昆布のような味わいもします。
昆布嫌いの人には、もしかしたら、乾燥させない方が○かもしれません。
とはいえ、このアルデンテ生酢こんぶは、歯ごたえもあって、急にお酒のつまみ感が増しました。
これで日本酒をチビチビやったらかなりイケます。
と、一人悦に入っていたら、子供たちも隣でアルデンテ生酢こんぶをムシャムシャと食べておかわりしまくっていまいました。
なるほど、これはやっぱり、おやつかもしれません。
ハッピーターンの周りについている魔法の粉をまぶしたら、さらに美味しいかもしれない。。
出汁だけじゃもったいない。昆布の活用。
まだまだ、たくさんの可能性を秘めているように思いました。
p.s.
よく考えたら、我が家は家族全員昆布が大好きです。
ですから、かつて嫌いだった自分の感覚を頼りに、記事を書いていますが、
リアルに昆布が嫌いな人に本当に美味しく感じてもらえるのかは、イマイチ確証が持てません。
我こそは、昆布が嫌いだ!という方がいらしたらご連絡ください。笑
ぜひ味わって感想をもらいたいものです。