だしと発酵、暮らしとデザイン

丁寧で本物の日本の次世代の食生活を提案する、ライフスタイルWEBマガジン

だしについて

だしソムリエ検定講座2級のお手伝い

投稿日:

こんにちは。

この週末はご縁がありまして、だしソムリエ協会が主催する講座のお手伝いをさせていただきました。

裏方として受講生のみなさんにテイスティング用のだしを配膳したり、次の授業で使うだしを取ったり、なんやかんやとアシスタント的なお手伝い。でも、ついでに先生の話を聞けたり余った出汁をこっそり飲ませてもらえたりして、すごくやりがいがありました。裏方なので、黒子でいいと思っていたので記事化するつもりは無かったのですが、代表の鵜飼さんから「ぜんぜん、ブログとか載せてくださいね〜」とおっしゃっていただけたので、ならば書いちゃいますね。せっかくならこの講座のこと、ご紹介させていただきます!

だしソムリエ講座は、だしソムリエ協会という民間の団体が主催する講座です。

3級からはじまって、2級、1級、認定講師へと進んで行きます。級が上がるごとに、授業の内容もより詳しくなっていきますが、参加者みなさんかなり意識高いです。北は北海道、南は沖縄まで、全国からだし好きがあつまります。むしろ東京近郊の人のほうが少ないくらいです。飲食のプロの人も多いので、いろんなところで名刺交換している風景があり、いいなあと思います。

初日はみなさん初対面なので緊張した面持ちですが、いつのまにか打ち解けて、最後はかなり和気あいあいと楽しそうになっています。

そんな私は、1級まで持っていますが、認定講師の資格までは行っていません。どうしよっかなあ、取ろうかなあ、取らないかなあとこっそり揺れている日々。

それはさておき、この2級ですが、これが実に面白いんです。

かつお、昆布、しいたけ、煮干し、雑節、それぞれの専門家が来て、授業をしてくれます。いままで、適当に分った気がしていた出汁の知識や味のことがとても詳しく系統立てて説明していただけるので、とても頭の中が整理されます。しかも、みなさん一流の専門家なので、普段聞けない素朴な疑問をぶつけると、全部教えてくれるので、いままで心の中でつっかえていたものがホロリと取れます。

たぶん、一般的に出汁が難しいのって、かつお節はかつお節屋さんだし、昆布は昆布屋さん。家ではそれらを組み合わせてうまく使って行かなくちゃけないけど、よくわからないからやめておこう、ということも多いのかなと思っています。そんなかゆいところに手が届くのがだしソムリエ講座なのかもしれません。

1級に上がると、今度は和食のみならず、西洋料理、中華料理など世界の出汁事情を教えてくれます。これも一流レストランの料理長クラスの先生がいらして、実践しながら教えてくれます。(もちろん、試食もあり。これがうまい。最後は満腹)でも、いわゆる日本の出汁から飛び出していくので、1級は自分にはあまりリアリティがなかったことが多く、別世界を知る楽しみはあれど、いろいろな疑問がスッキリ解けてく感じは2級のほうが私にはむしろ上に感じました。(個人の感想です)

そんなわけで、一度受けた講義ではありますがあらためて先生の話を聞けたのは、前回聞き流してしまったことが改めて頭に入ってきたりして、なんだかとても得した気になりました。

まあ、受講料はそれなりにしますので、ちょっと様子見くらいな気持ちで受講できないハードルはありますが、身銭を切ったからにはちゃんと勉強しようという意気込みがフツフツと生まれますので、それはそれでいいと思います。3級ならお手軽料金で、全国各地でちょくちょく開催されているみたいなので、「ちょっと出汁やってみたいかも」という人は、聞いてみるといいかもしれませんよ!

今後もちょこちょこお手伝いさせてもらえそうなので、またなにか新しい発見があったら、このブログでも紹介していきたいと思います。

鵜飼さん、大島さん、喜名田さん、なまこ先生ありがとうございました。

あと、植松さん、ツクモさん、また会いましょうね。

こんなかんじで、いろんな出汁を人数分用意していきます。けっこう大変。次の授業までに用意が間に合わないと大変なので、ときどき焦ります。

裏の厨房は次の準備で大忙し。ぼんやり突っ立っていると、「はい!これもってって!」とビシバシやてくれます。右の男性はニンベンで研究開発している大御所先生。自ら出汁を取ります。先生によって個性がそれぞれで面白い。

煮干しも買わせていただきました。

またもやしばらく我が家は煮干し祭りになりそう。また煮干し白だし作ろうかな。発酵煮干しもやろうかな。と、亜流の使い方ばかり妄想してワクワク。

節当てクイズ。マグロ節、かつお節、宗田節、ムロアジ節、サバ節、うるめ節、を形状と匂いであてるクイズ。これが難しい。でも、一番盛り上がります。僕も前回は外しました。って、今回やっても当てる自信ありません。

受講生のみなさんもきっとたのしい時間を過ごしたんだろうなあと思います。私もついこの間までそちら側でしたから、またみなさんともどこかで会えると良いですね。

ちょっと宣伝になってしまいましたが、好きなことで集まるピースな空間っていいですね。出汁にかぎらず、みんなそれぞれの「好きなこと」を一生懸命やれるといいなと思った週末でした。

だしソムリエ協会

-だしについて

執筆者:

関連記事

めんつゆバカ一代 5

そういえば、鰹節と昆布だけの一番基本のめんつゆを作っていませんでした。 いかんいかん。 基本がなくては応用もない。 今日は気を新たに、めんつゆを作ります。 ということで、材料です。 利尻昆布15g …

【作り手物語】阿波の国 一夜だし膳 〜河口 晶〜

作り手物語、第二回目は徳島でだし伝道師として精力的な活動を続けていらっしゃる河口晶さん。煮干しと昆布を水出し用にチューニングして使いやすいだしパックをクラウドファウンディングで商品化しました。煮干しと …

ぬか漬けDays 〜乾しいたけ

いまひそかに、乾しいたけが熱い。(というのはまったく個人的な理由ではありますが) いずれにしても、いままで乾しいたけをぬか漬けにしたことは、意外にもありませんでした。 昆布を入れると美味しくなるとか、 …

非常時だかこそ見直したい、鰹節の魅力

2020年2月は新型コロナウイルスのニュースで持ちきりでした。そして、いまも現在進行形で感染拡大が懸念されており、全国各地で物資があるにも関わららず買い占め、買い溜めが起こっているという状況に陥り、2 …

あの味を家でも再現したいなぁ その1

家庭の味とお店の味、何かが違いますよね。 でも、お店で味わったあの料理を自宅でも再現したいなぁ、という思いをしたことありませんか? 僕はしょっちゅうあります。でも、レシピがあるわけでもないですし、お持 …

だしと発酵、暮らしに関するヒントをデザインの視点を交えてお届けします。

2024年11月
« 1月    
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930