昆布が嫌いな人のために、昆布が美味しく食べられるレシピをご紹介する第二弾。
今回は、カレー粉炒めです。
沖縄料理にクーブイリチーという、切り昆布をさつま揚げや豚肉、野菜と炒めた料理があるのですが、今回はそれに近いかな。沖縄と違うのは、昆布の匂いを感じさせないためにカレー粉を使うところです。
【用意するもの】
●竿前昆布(なければ、市販の切り昆布でも、出汁殻でもOK)
●人参
●タマネギ
●にんにく
●カジキマグロ切り身(白身の魚なら何でもOK。なんなら豆腐の厚揚げでもOK)
●バター
●カレー粉
●酒
●塩・こしょう
●片栗粉
では始めましょう
まずは、水で戻した竿前昆布を千切りにします。
細く刻まれた状態の切り昆布もスーパーの乾物コーナーにいけば売っていますので、水で戻しておけばそれでOKです。
その他材料をご覧のような感じに切りました。
(人参はゴロっとしていたほうが、カレー粉と合わさったときに美味しいです)
まずは、軽く塩を振った魚の身を一口大に切り、片栗粉をまぶして、オリーブ油でソテーしておきます。衣がつくことで、パサつきを防ぎ、カレーのうま味がまとわりついて、すごく美味しくなります。この一手間は省かないでください。
衣がきつね色になったら一旦お皿に出しておきましょう。
改めてフライパンをキレイにしたあと、オリーブ油に刻みニンニク、タマネギ、人参を入れてソテーします。(ニンジンは、あらかじめ電子レンジをして柔らかくしておくと炒め時間が短くてすみます)
フライパンはあまり振りすぎず、野菜にすこし焦げ目がつく感じを意識しながら、時折ひっくり返して焼くといい感じにソテーできます。
ほどよく野菜に火が入ったら、切り昆布も投入します
バターと酒を加えて、昆布に火を入れていきます。
バターが入ると焦げやすくなるので、ここからはけっこうフライパンをゆすります。
バターがなければ、ヨーグルトでもOK。マーガリンはやめましょう。
乳製品を入れることで、コクを増して、カレー粉の尖りを滑らかにするのが目的です。
魚をもどします。
そして、カレー粉投入!
スプーン小さじ2くらい。
最後に塩、胡椒で味を付けて、強火でよく混ぜながら一気に炒めてカレーの香りが立ったら完成。
カレーだけに華麗なフィナーレを目指しましょう。
いただきましょう。
見た目は地味なお惣菜っぽいですが、香りは抜群。
カレーって、なんでも美味しくしちゃいますからね。
間違いありません。これは。
昆布の茎の部分の歯ごたえ、まわりの柔らかい部分のとろけるような口当たりがカレーの味をまとって、魚や人参をおいしく包み込んでくれます。
白米との相性も抜群で、ごはんがススム君です。
冷めても美味しいのでお弁当にもおすすめ。カレーの刺激がおかずのアクセントになりそうです。
昆布独特の嫌な香りはカレーに見事に消されていますから、これなら、昆布嫌いという人でも大丈夫だと思います。
唯一の弱点は、見た目が地味。昆布料理って色が地味なんですよね。
おいしいけれど、パーティー料理には向かない。
普段の家庭料理としておいしくいただきましょう。
昆布って、出汁には栄養素のごくわずかしか溶け出さないので、健康目的なら昆布は食べたほうが絶対オススメ。わざわざ切り昆布を買うのが嫌ならば、出汁を取った後の昆布を細く刻んで使っても大丈夫!利尻昆布など固めの出し殻を使うときは、ソテーするときに水を1カップいれて、水分が飛ぶまで炒めれば、ある程度柔らかくできあがると思います。
昆布、捨てちゃうくらいなら、是非カレー粉で炒めてみましょう〜!