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だしについて

めんつゆバカ一代 5

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そういえば、鰹節と昆布だけの一番基本のめんつゆを作っていませんでした。

いかんいかん。

基本がなくては応用もない。

今日は気を新たに、めんつゆを作ります。

ということで、材料です。

利尻昆布15g

鰹本枯れ節15g

で行ってみます。

(鰹節は随分削って、もう端っこになっちゃぃしたが)

まずは水出ししておいた昆布を火にかけます。

利尻昆布はあまり色が付かず、ぬめりも少なく、上品な味わいがします。上品な鰹節の土台にはベストな昆布と思っています。

ちなみに、出汁ガラは固いので、佃煮にするときは、お酢を加えて煮ると柔らかくなります。

60度で20分したら、昆布を取り出し、一煮立ち。

火を止めたら、一気に鰹節を削ります。

85〜90度くらいの温度を見計らって、削りたてを入れます。

入れたては表面を漂っていますが、何回か優しくかき回して、2、3分すると下に沈みます。

こうなれば終了、出汁は出ています。

さらしで濾して

完成!

シンプルにして、最高の一番出汁かな

ここで一工夫。

冷ます際に、ジップロックに入れて氷水で一気に冷やします。

これは僕のオリジナルですが、こうすることで、一番出汁の香りを逃さず閉じ込めます。

かえしと合わせてよく冷やせば、基本のめんつゆの完成です。

いただきまーす

今回はちゃんと素麺にしました。

ズルズルー。

おー。おいしい!

なんか、いろいろ混ぜて悪あがきしなくても、鰹節はハズレ無しの美味しさだねー。

以前煮干しだけのめんつゆの際に、もう少しと言っていた奥さんも、今回は今日は美味しいねー。と言ってくれました。

出汁としては今回もシングルモルトなんだけど、やっぱりそこは鰹の本枯れ節の実力だなぁ。

なんだかんだ鰹節って素晴らしい出汁素材。そんなことを再認識させてくれるめんつゆでした。

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