だしと発酵、暮らしとデザイン

丁寧で本物の日本の次世代の食生活を提案する、ライフスタイルWEBマガジン

発酵を考える

ぬか漬けDays 〜柿

投稿日:

最近、ええ?っていうものばかりぬか漬けにしていて、なんだか体を張って笑いをとる若手の芸人みたいになってしまっていますが、

いたって真面目に取り組んでおります。(まあ多少はおふざけもありますが)

ということで、今回は果物シリーズ第三弾、柿です。

柿というと、柿の皮をぬか床に入れると味が良くなるとか言われていますし、柿酢を作ったり酵母を作ったりできますから

もともと発酵と相性は悪くないはず。前回のキウイやリンゴと比べると、うまくいくんじゃないかと、ちょっと期待大です。

皮ごとつけるので、農薬の心配のない、実家の庭の柿を漬けることにしました。

(今年最後の1個だったみたいで、若干申し訳ない)

では、行ってみましょう

とお!

もうぬか床に果物がいる風景が珍しくなくなりました。

パンパンパンパン。

よく空気を抜いて、1日置きました。

わずか1日ですが、なんだか柿がすごく柔らかくなっております。

糠を洗うと、皮に割れ目も入っています。

むむ、これは、この隙間から塩分がかなり入ってしまっているのでは。。

ドキドキ

皮を剥いて切り分けます。

琥珀色に輝く柔らかい柿。随分と熟している感じがします。

おかしいなあ。昨日はここまで熟していなかった筈なんだけど。糠のせいなのか温度のせいなのかわかりませんが、一気に柔らかくなりました。

では、食べてみましょう。

もぐもぐもぐ。

あ、、

ちょっとアリかも。

あのですね、生ハムとメロンを一緒に食べたりするじゃないですか。

あれにちょっと近い感じですねー。

あまじょっぱい感じが、みたらしのようでもあり、甘さを引き立てるようでもあり。

もし、高級創作和食店で、最初の突き出しで

「こちらは、自家製の柿のぬか漬けでございます」

と言われて小洒落たお皿にちょこんと出されたら

「ほほう、なるほど、大将これはなかなかオツですなあ」

と言いながら、食べてしまいそうです。

もちろん、沢山はたべたい感じはしないのですが、1/4片くらいを前菜として出されたら、

ちょっとアリかもしれません。

そんな味です。

ちなみに、果物のぬか漬けで初めて1個まるまる完食できました。

よかったよかった。初めての及第点クリア。

ちなみに、皮はそのままぬか床に戻して、ぬかを美味しくする出汁に活用されました。

前回食べきれなかったキウイやリンゴも入っています。

果物が加わることで、ぬか床にも美味しい変化が現れるといいなあ。

続く。

-発酵を考える

執筆者:

関連記事

醤(ひしお)を作る 2

約2週間前に仕込んだ醤(ひしお)が、ついについに完成しました! 毎朝1回、丁寧にかき回して中に空気をいれて、発酵が進むのを観察する日々はとても楽しくありました。ちなみにこの2週間は納豆も食べずに、また …

ぬか漬けDays 〜すいかの皮

さて、夏も後半戦となりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。   夏といえばやはり、すいか。美味しいですよね〜。よく冷えた大きなすいかを、我先にとむしゃむしゃと無心に頬張るのは夏の醍醐味です。 …

【口の中は交響曲】自家製キムチの魅力

キムチ。 美味しいですよね。焼肉屋さんでは欠かせないですし、日常でも豚キムチとか、キムチ鍋とか、なんだかんだ馴染み深いものがあります。 今回、鎌倉の出汁友のLEEさんのお誘いで、キムチ作りのワークショ …

【ストイックすぎる】白しょうゆの匠

だしソムリエ醸造ツアー、後半の白しょうゆ醸造見学で聞いたこと、感じたことをまとめます。   白しょうゆ。関東圏ではあまりなじみがありませんが、濃口しょうゆとか薄口しょうゆとか、しょうゆのジャ …

醤油にも一番搾りがあった

一番搾りというと、某ビールを思い浮かべますが、醤油にも一番搾りがありました。 そもそも醤油ってどうやって作るかを簡単に言いますと、大豆と麦と麹を塩水で寝かせて発酵させて、布で搾った液が醤油です。 つま …

だしと発酵、暮らしに関するヒントをデザインの視点を交えてお届けします。

2024年11月
« 1月    
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930