そういえば、以前作った自家製発酵調味料の醤(ひしお)。その後どうなったかといいますと、
若干、放置気味でときどき思い出すと混ぜる、というようなことをして日々が過ぎていきました。何度か冷奴にかけて食べたりしたのですが、もうちょっと料理に活用していきたいと心の隅で思いながらも、なにかと忙しくてあまり向き合えない日々。
そうこうしているうちに、ぬか漬け祭りでテンション高い日々を過ごしてしまい、かなり醤を放置してしまいました。。
ごめん、ひしお君。
ということで、おそるおそる保存しているホーロー容器を覗いてみました。
コンコン、失礼しまーす。
ドゥーーーーーーン。
「呼んだ?」by ひっしー
(・∀・;)
若干、泡立っています。。。
じっとみていると、5分に1回くらい、ポコッと泡立ちます。。
こ、こやつ、生きとる。。
ゴメンよ〜〜〜。放っておいて〜〜〜!
たっぷりかき回してあげました。
ごめんよごめんよ〜〜〜。
そうしますと、ひしお君は、喜んだように、
ポコポコポコポコと泡を出します。
こ、こやつ、ア、アルコール発酵しとる。。。(たぶん)
お醤油を作ったときもそうでした。
これは、確実に次のステージに進んでいる。。
ドキドキ。
味はどうなのか。
すこしだけ鼻にツンとくる香りが加わったような気がします。
大豆は原形をとどめているものの、より崩れやすく柔らかくなっていました。
味はどうでしょう。
ひとくちペロリ。
₍₍ ( ๑॔˃̶◡ ˂̶๑॓)◞♡
ウマーーーー!
なんということでしょう。
さらに、コクと深みが混ざり合い、より複雑な味わいがいたします。
同時に、若干のエグみや酸味、苦みも強くなったような気もしまして、とても力強い旨味と奥行きが広がりました。
ワインソムリエが言う所の、「濡れた子犬の香り」とでも言うのでしょうか、
削ぎ落とされて洗練されたというよりは、より熟成されて、往年の三枚目俳優のような味わい深さが出て来ました。
アラレちゃんがいうところの、「つおい」やつです。
後味としては、しばらく口の中に余韻が残りますので、くせはあります。
かなり食材は選びそうですが、
逆に小松菜のお浸しの味付けに使うとか、さっぱり野菜と合わせると良さそうな気もします。
そして、不思議と赤ワインやカルヴァドス、チーズや干しぶどうが欲しくなりました。
なんとなく日本酒ではない気がしました。
ひしお、日々味が変化しつづける、生きている調味料。
発酵っておもしろい。
同時に、いろいろないきもの達がうちにいるんだなと思うと、
なんだかちょっと嬉しくなりました。
ニタァ。。
つづく。