知っている人にとっては当たり前でも、知らない人にとってはなるほどと思えるようなことをお伝えするミニコーナー。暮らしのTIPSです。
2回目は、お酢を使った減塩効果です。
一般的にお酢を使うと塩味が少なくても済むというのはよく知られている話かとは思いますが
実は、味噌汁やスープなどの汁物に、わずかなお酢を入れるだけで、塩分濃度0.1%程度の差がわからなくなります。つまり、塩分濃度が0.1%薄くなっても同じ味わいと認識されますので、減塩しても大丈夫ということになります。
たかだか0.1%と思うかもしれませんが、ノーマルな状態だと、味覚としてその差はけっこう認識できてしまいます。
人間が美味しいと感じる塩分濃度は0.9%あたりなのですが、(人間の血液の塩分濃度が0.9%だからと言われています)この濃度あたりの0.1%の差は結構敏感に認識します。0.1%濃度が違うだけで同じ料理でも、美味しいとか、しょっぱいとか、薄いとか感じ方が変わってくるんです。いい塩加減ってけっこう繊細。
ちなみに、出汁を良く効かせると塩分濃度を0.9%から0.5%〜0.7%くらいまで下げても、美味しさが変わらず頂けます。出汁が良い!とオススメされる理由の1つでもあります。
今回は、そこにお酢をちょっと入れてあげることで、さらに0.1%くらい塩分濃度を減らせることができるということになります。
たとえば、味噌汁150ccで0.9%濃度だと食塩は1.35g、
出汁を使うことで0.3gくらい減塩できますが、さらにお酢を使うことで0.15gくらい減塩でき、全体として0.45g減塩できることにつながります。日々の積み重ねになると結構な量です。日本人はもともと塩分をとりすぎの民族と言われていますから、口寂しい思いをせずに減塩できるなら、これは良いです。
ちなみに、お酢を加える量ですが、だいたい小さじ1くらいで十分。多く入れると、お酢の風味が感じられて好みが別れる味になっていまいます。入っているか気がつかないくらいで問題ありません。味噌汁の場合には黒酢のほうが相性が良いみたいです。(いちおう、文献もありますので、よかったこちらもどうぞご覧ください。)
お酢にはいろいろな健康効果が謳われていますが、気がつかない程度にちょっと入れるという技は盲点かもしれません。
もしよければ、ご家庭でお試しください。
ちょっと味が薄かったかな〜と思ったときに、塩や調味料を足す前に、ちょっとお酢を足してみてくださいね。
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