だしと発酵、暮らしとデザイン

丁寧で本物の日本の次世代の食生活を提案する、ライフスタイルWEBマガジン

発酵を考える 丁寧に暮らす

ぬか漬けDays 〜プチトマト

投稿日:

気候も暖かくなって、糠漬けの旬、絶賛進行中。

我が家もせっせと糠漬けを作り続けています。

どうやら、聞いた話では、ヨーグルトに代表される動物性乳酸菌よりも、この糠漬けの植物性乳酸菌の方が、体にいいみたいですね。

ヨーグルトは、純粋培養された菌なので、優等生のモヤシっ子。特定の環境ではとても強いですが、環境が変わるとすぐに死んじゃうんだって。一方、植物性乳酸菌の糠漬けは、日々いろんな雑菌との闘いを勝ち抜いて来ているので、ちょっとやそっとではやられない強いやつ。タタキ上げの実力者といった感じでしょうか。

うむうむ。そんな話を聞くと、ますます糠漬けLOVEが止まらない。

 

さて、今日は、トマトの糠漬けがイケてるらしいという情報を得たので、さっそく試してみましょう。

 

じゃじゃん。プチトマト、ぜんぶ行っちゃいましょう

よく洗って、ヘタをとります。

早く漬かるように、爪楊枝で穴を1つあけます。

 

いざ、ぬか床へ投入!

おお!!なかなか見ないビジュアルだ。

いけ!トマトよ!漬かるのだー。

 

 

漬けること2日。

トマトは皮があついので、漬かるまでに時間がかかるんだそうです。

2日経ちました。じゃじゃーん。

おお。少し水分が抜けて、ちょっとしたセミドライトマトのような状態に。

しかし、この2日間に、ぬか床を朝晩こねる作業もしていたため、

プチトマトは四方八方に広がり、宝探し状態に。

たぶん、まだ見つかっていないトマトが数個居る気がする。

明らかに少ないもの。

 

そして、爪楊枝であけた穴から中身が出て、崩壊しているボディもいくつか。なかなかキレイに漬けるのは難しいですね。ぬか床に水もたまりやすいし。これはかなり上級者向けの素材だと思います。

 

糠を洗って、いざ、実食。

 

パクリ。

 

おおおおお!これは美味しい〜〜!

家族にも好評。

 

なんというか漬け物というよりは、旨味と甘みが凝縮して、セミドライトマトを食べている感覚に近い!塩分によって余分な水分が出て、味が凝縮したみたい。セミドライトマトって買うと高いから、これはいい方法かもしれない。

パスタやリゾットなど洋食にも合いそう。オリーブオイルをかけたくなりました。

 

今度は大きなトマトでやってみようと思ったのでした。

 

つづく。

 

 

 

-発酵を考える, 丁寧に暮らす

執筆者:

関連記事

糠漬けは、菌が織りなす三重奏

そういえば、糠漬けってなんだろう みなさん、糠漬け好きですか? 程よい酸味と、独特の香り、美味しいですよね〜。 でも、なかなか糠床を世話するのはタイヘン。毎日かき混ぜないといけないっていうのは聞いたこ …

コールラビの三五八漬け

さあ、久しぶりに漬物をしましょう。 みなさん、三五八漬けってご存知でしょうか? 塩3、米麹5、蒸した米8の割合で混ぜたものを漬床にして、お好みの野菜を漬けるお漬物なのですが、これがもう本っ当に美味しく …

めんつゆバカ一代 4

さてさて、楽しいめんつゆ作り。今日もはじめましょう。   前回、煮干しだけでめんつゆを作って、個人的には結構好きだったけれど、奥さんにはもっといろいろブレンドされた深みがあるほうが好き、と言 …

醤油はイスラム圏では売っちゃいけない?

今日のテーマは、醤油です。 いまや世界中で愛される醤油ですが、イスラム圏ではハラール認証された醤油しか売ってはいけないんです。なぜかといいますと、イスラム圏ではアルコールは宗教上の理由で禁忌となってい …

【コラム】戻れる現代、戻れない発酵

発酵の勉強をしていると、「不可逆」という言葉がよく出てきます。 そう、菌の活動による発酵のプロセスは性質上、逆戻りはできません。 たとえば、乳酸発酵した液が次にアルコール発酵し、酢酸発酵するという過程 …

だしと発酵、暮らしに関するヒントをデザインの視点を交えてお届けします。

2025年11月
« 1月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930