だしと発酵、暮らしとデザイン

丁寧で本物の日本の次世代の食生活を提案する、ライフスタイルWEBマガジン

だしについて 丁寧に暮らす

ぬか漬けDays 〜乾しいたけ

投稿日:

いまひそかに、乾しいたけが熱い。(というのはまったく個人的な理由ではありますが)

いずれにしても、いままで乾しいたけをぬか漬けにしたことは、意外にもありませんでした。

昆布を入れると美味しくなるとか、そういうのはよく言われていますが、基本的にぬか漬けは、乳酸菌と産膜酵母と酪酸菌のハーモニーを味わうものだと思っていましたので、過剰な旨味は余計かなと思い、あまり余計なことをしていませんでした。

しかし、今回、乾しいたけをぬか漬けにしてみて思いました。

乾しいたけ、めっちゃアリです。

といいますのも、日頃野菜をつけていると、どうしても水分が出てきて、ぬか床がシャバシャバになりがちです。あまり床が緩くなると菌のバランスが崩れてくるので、水を捨てて調整する必要があったのですが、漬け水を捨てるということは、せっかく作り上げてきた糠の美味しいエキスを捨てるということでもあり、いつも寂しい思いがしていました。

しかし、この乾物を入れることで、乾物が水分を吸ってくれるスポンジの役割をしてくれるんです。だから、天然の水分調整機構。

しかも、メッチャうまい。

もっと早くやればよかった。

では、はじめます。

今回は4個、乾しいたけをぬか床に放り込みました。

上から叩いて漬け込むこと36時間。

しっかり戻りました。

プルンプルンでジュワっと水分を含んでいて、かなり良い感じの見た目。

ちょっとシャバシャバ気味だったぬか床も程よく水分が抜けて良い感じ。

ちょっと椎茸を絞ってみたのですが、ご覧のように濃い〜エキスが出て来ました。

ペロリ。

う、うまーーーーい!!!!

なんじゃこりゃー。

これだけでお酒が飲めそうな旨味としょっぱさ。(←そこか)

この汁はもったいないから何かに使いましょう。

で、肝心の本体。

もぐもぐもぐ。

ちょっとちょっとぉ。

やだあ。美味しいじゃないのよー。(←なぜかオネエ化)

なんとなく予想はついていましたが、酸味と旨味が合わさると素晴らしい美味しさです。漬物盛り合わせにこれが入っていると、食感がアクセントになって幸せ感がアップしそう。

漬物はなんでもコリコリすれば良いってもんじゃないね。うん。

しかも!

ぬか床もちょっと美味しくなってる。

乾しいたけの旨味成分のグアニル酸とグルタミン酸がぬか床に乗り移ったみたい。これなら次に漬ける漬物の味がアップ確実。

なんだよ、いいことづくめじゃないか。最高かよ。

乾しいたけ、やるな。おぬし。


p.s.

しかし、一つ、疑問が。

そういえば、この乾しいたけのぬか漬け、もちろん漬物ですから、加熱処理していないんですが、、そういえば、生のまま食べて大丈夫なんでしたっけ。。。

たぶんぬか床の高濃度の塩分のおかげで雑菌は殺菌されていなくなっているとは思うのですが、、、いまいち確証が持てません。いまのところ食べて1日たちまずが、お腹壊す気配はありませんが、どうなんでしょう。(静岡の鳥居さん、鳥取の山根くん、教えて〜! Facebookにコメントください〜。)

-だしについて, 丁寧に暮らす

執筆者:

関連記事

かつお節を巡るエトセトラ 2 〜一本釣りのかつおが良い理由

イメージだけじゃない!味に差が出る一本釣りのかつお節 かつお節を買う時に、それが一本釣りかどうか、気にして買う人はなかなか居ないとおもいます。だいたい、パッケージにそんなこと書いてあることがないですも …

【MOTTAINAI】出汁ガラだって食材にしたい 2

  「出汁ガラ」、その名の通り出がらしですから、味もしないし食感も硬かったりしてイマイチ。 しかし、栄養価は高いし健康にも良い。だから捨てるのはもったいない。 なので、美味しく食べられるなら …

【自然の力】にぎり酒でパンを作ってみた

今日は、にぎり酒を使ってパンを作ったお話。 「にぎり酒」とは聞き慣れないワードですが、これはとある日本酒を絞ったあとのカスです。 寺田本家という酒蔵があるのですが。普通日本酒は吟醸とか純米大吟醸とかい …

だしは「引く?」「取る?」そろそろはっきりさせようじゃないか

今日は言葉遣いのお話し。 「だしを引く」「だしを取る」 あなたはどちらの言葉を使っていますか? ふとそんなことを思った時に、意外とその使い分けは曖昧。明確な定義はおそらくないように思いました。そして、 …

原木しいたけを想う

みなさんは原木しいたけと聞いてどんなことを思いますか? 普段そんなことを気にしたことはないと思いますが、実に魅力的なストーリーが詰まっている食材でもあるのです。   そもそもは高級食材であった いまで …

だしと発酵、暮らしに関するヒントをデザインの視点を交えてお届けします。

2026年6月
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930