だしと発酵、暮らしとデザイン

丁寧で本物の日本の次世代の食生活を提案する、ライフスタイルWEBマガジン

だしについて 発酵を考える 丁寧に暮らす

2018年、出汁への愛を語る

投稿日:

大晦日の今日、無事に年越しそばも堪能し、最後まで濃い出汁の一年でした。

せっかくなので、一年を総括してみようと思います。

 

思えば、出汁なんて、日本人なら誰しも慣れ親しんだ味わいですが、

手軽な顆粒出汁やめんつゆ商品のおかげで手軽に出汁風の味わいが得られるようになった反面、

本当の出汁を引くおいしさを味わう機会が家庭から失われてしまったような気がします。

そもそも、どうやって出汁をとったらいいのかもわからなくなってしまいました。

そんなところから興味を持ち始めた「出汁」ですが、

学べば学ぶほど奥深く、また、茶道やコーヒー文化のような「道」を感じるような凜とした世界観も感じ、

テロワール、文化、歴史、風土、様々な要因が複雑に絡み合って、成り立っていることに感銘を受けました。

まだまだ学ぶことが幾らでもあり、それでいて、自分らしさを表現することも可能な自由度の高い出汁の可能性に未来を感じました。

ますます、より多くの人にこの素晴らしさを伝えたくなりました。

 

今年はこのブログサイトを立ち上げ、様々な人から反応をいただき、

また、だしソムリエを通して、同じ価値観を共有できるたくさんの出汁友達ができました。

全国各地でそれぞれの活動をされていて、とても刺激を受けました。

出会えたみなさん、ありがとうございました。

 

 

個人的には、現代人のライフスタイルには、まだまだ本物の出汁を取り入れる余地があるんじゃないかという思いが強くあります。

いかに、手軽に本物を味わえるか、

面倒臭がり屋の現代人でも続けられる、サスティナブルな出汁ライフを提案していけたらいいなと

そんな思いを強くした1年でした。

私のブログでは、いまのところ、手間のかかる面倒なライフスタイルばかりではありますが、

それはそれで、啓蒙しつつ次の提案へと進んでいけるといいなと思いました。

 

2019年、さらに出汁を加速していけるといいなと思っています。

さらに、発酵の方面の勉強もより本格的なところに進んでいこうと思っています。

このサイトのタイトル通り、二軸で行きたいと思っています。

 

そして、最終的には、「ああ、おいしーねぇ」って言い合えるシンプルな世界を目指していきたいと思います。

 

 

どうもありがとうございました。

また来年もよろしくお願いいたします!

良いお年を。

 

-だしについて, 発酵を考える, 丁寧に暮らす

執筆者:

関連記事

【永遠の二択】ざる蕎麦か、かけ蕎麦か

蕎麦好きの人にとって賛否の別れる、ざるかかけか問題。 完全に好みによりますが、永遠の課題ということにして、 まずは、出汁の配合から検討してみましょう。   ざるそばのつゆですが、 出汁:かえ …

【コラム】戻れる現代、戻れない発酵

発酵の勉強をしていると、「不可逆」という言葉がよく出てきます。 そう、菌の活動による発酵のプロセスは性質上、逆戻りはできません。 たとえば、乳酸発酵した液が次にアルコール発酵し、酢酸発酵するという過程 …

ぬか漬けDays 〜すいかの皮

さて、夏も後半戦となりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。   夏といえばやはり、すいか。美味しいですよね〜。よく冷えた大きなすいかを、我先にとむしゃむしゃと無心に頬張るのは夏の醍醐味です。 …

出汁無しおでん

以前、豚汁は出汁を使わないで作ったほうが実は美味しくできるという記事を書きましたが、同じく、おでんも具材から出る旨味だけで美味しくできるということだそうですので、これはやってみないといけないと思い、冬 …

枕崎、鰹節をめぐる旅 〜大量生産と家内制手工業〜

今回、枕崎の見学では、大量生産の現場も見せてもらうことができました。 一本一本、家族だけで手作りをしている鰹節もあれば、 海外からの技能実習生を使って、大量に生産している工場もありました。 そこには、 …

だしと発酵、暮らしに関するヒントをデザインの視点を交えてお届けします。

2024年9月
« 1月    
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30