今日10月1日は醬油の日です。(日付が変わってしまいましたが。。)
昔からこの日から醬油を仕込む始まりの日だったようで、醬油の日となったようです。
ということで、今日は醬油の小話を1つ。
さてみなさん、普段、醬油はどのように選んでいますか?
たいてい、お気に入りの銘柄が決まっていたり、あるいは、特売でその時安いものを選ぶとか、特段醬油に特別なこだわりがなければ、多くの人は何となく雰囲気で買っているのではないでしょうか?(私も昔はそうでした。)でも、ちょっと商品の裏側をみると、おいしい醬油かどうか判断できる情報が書いてあるのをご存知ですか?これを知っていると、選び方が随分楽になりますので、今日はそこを覚えていきましょう。
醬油には等級がある
そもそも、醬油というものは、JAS規格という厳しい基準があって日本醬油技術センターという元締めに認定されないと醬油として売ることができません。かなり細かく基準があって、これのおかげで、良くも悪くも日本中の醬油は均質化されたクオリティーになっています。
では、ちょっと裏面をのぞいてみましょう。
JASのマークの上に、この醬油は「特級」と書いてありますね。
なんだかとても上等そうな響きです。
実は、醬油にはランクが3つありまして、「標準」「上級」「特級」があります。この等級のちがいは、旨味成分の含有量の違いです。特級にいくほど、旨味成分が多い事を表しています。なので、まずは裏面をみて、「特級」と書かれているかどうかをチェックするのがファーストステップです。
ただ、スーパーで売られているほとんどの醬油は最近はほぼ「特級」です。時々「上級」のものもあります。「標準」は最近見た事がありません。安売りの醬油は「上級」のものをちょくちょく見かけます。
特選か、超特選か
さて、次に表面を見ましょう。表面にいくと、醬油によって「特選」と書いてあるものと「超特選」と書いてあるものがあります。何も書いていないものもあります。
この記載、メーカーが勝手に名乗っているわけではなく、旨味成分の含有量によって、「特選」と名乗れたりします。当然ですが、「超特選」が一番旨味が強い醬油になります。
この記載に関してはとくにデザイン上のルールは無いようで、商品によっては大きく「超特選」と書いているものもあれば、小さく書いてあるものもあります。
これらを図にまとめると以下のようになります
この関係図を理解して改めてスーパーを眺めてみると、特級の「超特選」と書いてあるものがやはり値段も高くなっていっているのに気がつきます。同じ「超特選」の中で比べると今度は原料が丸大豆なのか、脱脂加工大豆なのか、本醸造なのか混合醸造なのかといった、原料や製法の差になってきますが、ここらへんが絡み出すとややこしくなるので、まずは手軽に選ぶ方法として「超特選」であるかどうかを見極めて、それで値段が安ければ「買い」となるわけです。もしくは、特売品があっても「上級」だったら、買わない方がいいかも、といった判断ができるようになります。
これだけ知っているだけでも、けっこう便利です。
たかが醬油、されど醬油。
是非みなさんもスーパーに行って、じっくり見てみてくださいね。意外とそういう目線で商品をみると、楽しかったりもしますよ。